PR

 家庭用エアコンのリサイクル料金の値下げ発表が相次いでいる。2007年1月15日に三菱電機が発表したのに続き,同29日にはシャープ,富士通ゼネラルも料金改定を発表した。3社はいずれも,従来は1台当たり3675円(税込)としていたユーザー負担のリサイクル料金を,2007年4月1日から3150円(同)に引き下げるという。

 家電リサイクル法の対象となっているエアコン,テレビ,冷凍庫・冷蔵庫,洗濯機のうち,エアコンのリサイクル料だけが引き下げられることになったのは,価格の高騰が続いているCu(銅)などの金属の含有率が高いためだ。

 リサイクル料は法律上,メーカー各社で独自に設定できるが,「特定家庭用機器廃棄物の再商品化等に必要な行為を能率的に実施した場合における適正な原価を上回るものであってはならない」(家電リサイクル法 第20条 第2項)。銅などの価格上昇によってリサイクル事業の収支が改善したため,料金を見直す動きが出てきた。エアコン業界大手のダイキン工業も「時期は決まっていないが(値下げを)検討はしている」(同社広報)としており,今後も,リサイクル料を引き下げるメーカーが増えそうだ。