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 アイルランドResearch and Markets社によれば,米Seagate Technology LLCが米Maxtor Corp.を買収した後,世界の主要なHDDメーカーは6社となり,HDD市場の競争は以前より緩和したという。同社は,メーカー毎にHDD市場における得意分野を住み分けつつあるとする。

 米Seagate Technology社はデスクトップ・パソコン向けのHDD市場で大きなシェアを占めるが,デジタル・ビデオ・レコーダー向けのHDD市場でもシェアで首位に立つ。

 東芝は,米Apple, Inc.のiPodなどに搭載されている1.8インチのHDD市場において75%以上のシェアを有する。また,車載向けのHDD市場でも80%以上のシェアを誇っている。

 米Hitachi Global Storage Technologies, Inc.(HGST)は,ノート・パソコン向けHDDを主な市場とする。米Western Digital Corp.は製品の70%がデスクトップ・パソコン向けで,米Seagate Technology社と競合しているという。

 富士通はノート・パソコン向けHDDとサーバーなどの企業向けHDDを主な市場とする。サーバー用HDDの出荷数では世界市場のシェア占有率トップ3に入るが,ノート・パソコン向け市場では米HGST社と競合するという。