米Mindspeed Technologies, Inc.は,2.5Gビット/秒の光伝送用トランス・インピーダンス・アンプ(TIA)「M02024」を発売した(発表資料,仕様)。感度は,2.5Gビット/秒のG-PON対応製品で最高という-29dBmで,ITU-TのG-PON規格G.984.2クラスB+の要求(受信感度-28dBm)を満たす。FTTHにおける光端末回線装置(ONU)の受信部にかかるコスト削減と性能マージンの向上を実現するとしている。
M02024を使用すれば,従来使用されてきたアバランシェ・フォトダイオード(APD)の代わりに,PINフォトダイオードが使用できる。これにより,周辺回路も含めた構成で,コストを1/10以下に削減できると試算している。さらに,フィルタを内蔵したことにより,フォトダイオードのカソード部にキャパシタは不要という。
ダイナミック・レンジ35dB以上の自動利得制御(AGC)回路を搭載した。帯域幅は1.8GHz。+6dBmまでエラー・フリーで動作でき,ループバック試験機能に対応する。入力電力モニタも備えた。
現在サンプル出荷中。量産は2007年第2四半期に開始する予定。