米Atheros Communications,Inc.は2007年1月29日,Bluetooth用ICの市場に参入することを明らかにした(発表資料)。Bluetoothの最新規格「Bluetooth 2.1+EDR」に対応したICを2007年第1四半期から出荷する。同社の主軸製品である無線LAN用チップセットに,Bluetooth用ICの品揃えを加えることで,パソコン向けのソリューションを強化する狙い。
ICの名称は「AR3011」。130nmのCMOS技術で設計したICで,2.4GHz帯での利用に向けたRF回路と,ベースバンド処理回路,32ビットのマイクロコントローラ,メモリなどを集積する。BluetoothのClass2に準拠する送信出力(+4dBm)に対応する。最小受信感度は-87dBm。無線LANとの相互干渉を低減するための回路も設けた。6mm角のQFNに封止する。
Atheros社の発表資料では,ノート・パソコンでのBluetooth搭載率が2006年に約31%,2011年には74%まで上昇するとしている。このほかデスクトップ・パソコンでも搭載率が上昇すると見込んでいる。