リコーは,2006年度第3四半期(2006年10~12月)の連結決算を発表した。売上高は5057億円,営業利益は486億円を計上。前年度同期と比べてそれぞれ6.6%,33.7%増加し,増収・増益となった。
国内事業は,カラー出力のプリンタや複合機が好調に推移。モノクロ出力機は低調だったものの,全体では前年度同期比で3.1%の増収となった。
海外事業は,カラー機,モノクロ機共に好調。前年度同期と比べて9.8%の増収となった。ただし,為替変動の影響を取り除いた試算では同4.8%の増収。対ユーロの円安による為替差益が大きかった。
通期の業績は,売上高が2兆670億円,営業利益が1720億円を見込んでいる。通期売上高の見込みは,期初見通しと同額だが,国内は30億円下方に,海外は30億円上方に修正した結果。海外の上方修正分は為替差益によるところが大きく,これがなければ全体の売上高を下方修正することになった可能性があった。従って,通期でも増収・増益を達成する見込みではあるが,「内容には決して満足していない」(同社取締役 専務執行役員の三浦善司氏)という。
■国内企業の最新の決算はこちらからご覧いただけます。 |