京セラは2006年10月~12月期の業績を発表した。売上高は前年同期比7.0%増の3399億2100万円,営業利益は同15.5%増の382億4400万円である。
ファインセラミック部品事業や半導体部品関連事業,電子デバイス事業がいずれも2ケタの増収増益を達成した。好調だった品目は,水晶デバイスや高容量のセラミック・コンデンサ,Taコンデンサ,イメージ・センサ用パッケージ,半導体製造装置向けのファインセラミック部品など。
一方,通信機器事業は直近3カ月では前年同期に対して6割近い減益となった。中国市場向けPHSの販売不振などが響いた。ただし,2006年4月~12月の9カ月通算でみると,前年同期の50億円超の赤字に対して5億円の黒字を計上しており,業績は上向いている。赤字続きだった米国子会社Kyocera Wireless Corp.(KWC)が2四半期続けて黒字を計上したことが大きい。携帯電話機事業を手掛けるKWCについて京セラは,2006年通期で赤字をほぼ解消し,2007年は黒字基調で推移するとみている。
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