PR
アッカ・ネットワークス代表取締役社長の坂田好男氏
アッカ・ネットワークス代表取締役社長の坂田好男氏
[画像のクリックで拡大表示]
動画投稿サイト「zoome」の画面
動画投稿サイト「zoome」の画面
[画像のクリックで拡大表示]

 アッカ・ネットワークスは2007年1月30日,ユーザー参加型の動画投稿サイト「zoome(ズーミー)」を一般公開すると発表した。同社の主力事業はADSLやFTTHといったインターネットへのアクセス回線の提供サービスだが,「通信と放送の本格的な融合を控え,映像コミュニケーションという新たな市場ニーズに応える」(代表取締役社長の坂田好男氏)としている。

 アッカは一般ユーザー向けにzoomeを運営するほか,企業ユーザーにはzoome用に開発した動画の配信インフラや投稿システムなどを提供するという。

 zoomeは,ユーザーがデジタル・カメラや携帯電話機などで撮影した動画をアップロードし,他のユーザーと共有したり,一般に公開したりできる。AVIやMPEG-2など一般的な動画フォーマットに対応。アップロードするとサーバー側で自動的にFlash形式で符号化速度が650kビット/秒の動画に変換する。投稿できる動画の再生時間は1本当たり10分まで。同サイトで公開された動画をブログなどに組み込むためのAPIの提供も「検討している」(同社)という。

 zoomeのもう一つの特徴が,サイト内にその道の第一人者との対話型専門番組「ナビチャンネル」を用意したこと。特定分野に詳しい第一人者が視聴者に対してテーマに合った動画の投稿を呼びかけ,集まった動画に対してプロがコメントしたりする。第一弾としてギタリストのChar氏が登場する「the TARGIE SHOW」を公開する。ナビチャンネル用の動画は符号化方式にH.264を採用し,符号化速度が3M~4Mビット/秒のHDTV画質の動画を配信するという。

 収益モデルとしては,zoome上へのバナー広告や動画広告の掲載,ナビチャンネルの枠を企業に販売することによる収入,さらに企業向けのインフラやシステム提供による設備利用料などを見込む。zoomeでは2007年度中に月間利用者数で50万ユニーク・ユーザーを目指すという。

 現在,動画投稿サイトでは,米国のYouTubeが圧倒的な人気を誇るが,一方で同サイトは多数の違法コンテンツがアップロードされていることで大きな問題となっている。zoomeでは,「アップロードされたコンテンツを監視し,違法もしくは不適切なものは削除する体制を整えている」(同社)としている。