PR

 カメラ映像機器工業会(CIPA)は,2009年までのカメラの出荷見通しを発表した。これによれば,2006年のデジタル・カメラの全世界における出荷台数は前年比21.9%増の7898万台と好調だった。ただし,今後は伸び率が急速に鈍化していくとみられ,2007年は8487万台(前年比7.5%増),2008年に8853万台(同4.3%増),2009年に9071万台(2.5%増)と予測する。

 成熟市場である日本では,2007年には出荷台数が2年ぶりに前年実績を割り込む見通しだ。一眼レフ機は2009年まで小幅ながら成長を見込むが,コンパクト機は需要減退が予測される。2006年のデジタル・カメラ国内総出荷台数は,前年比11.6%増の942万4000台だったが,2007年は941万7000台(前年比0.1%減),2008年は934万6000台(同0.8%減),2009年は926万9000台(同0.8%減)と今後はマイナス基調で推移する見込みだ。


デジタル・カメラの国内出荷台数の推移(単位:万台,2006年までは実績値,2007年以降は予測値)

一眼レフの最大市場は欧州

 一眼レフ機の世界出荷台数は2006年実績が前年比38.9%増の526万4000台だった。今後は伸びが鈍化していくものの,2009年までは全地域で成長を続ける見通し。最大市場は欧州で,2007年の同市場向け出荷台数は228万4000台に達する見込みだ。


一眼レフ機の世界出荷台数の推移(単位:万台,2006年は実績値,2007年以降は予測値)