米Apple,Inc.は,米国時間の2007年1月30日,同社のパソコンの内蔵無線LAN機能「AirPort Extreme」を,MIMO技術を利用する次世代無線LAN対応にするソフトウエア「AirPort Extreme 802.11n Enabler for Mac」を同社のWWWサイトの中の「Apple Store」などで発売した(Webページ)。価格は米国で1.99米ドル,日本では250円である。
このソフトウエアの適用で利用可能になるのは,現在策定中のIEEE802.11nの草案に対応する仕様。Apple社は1月9日に802.11a/b/gに加え,802.11nに対応した新しいアクセス・ポイント「AirPort Extreme Base Station」を発表しており,この製品に既存のパソコン製品の一部を802.11n対応にするためのソフトウエアを同梱すると明らかにしていた。今回のAirPort Extreme 802.11n Enabler for Macはこの同梱ソフトを別売する形になる。
AirPort Extreme 802.11n Enabler for Macを使うことで802.11n対応になるのは,米Intel Corp.のマイクロプロセサ「Core 2 Duo」を搭載したMacintosh製品(ディスプレイが17型で1.83GHz動作のマイクロプロセサを搭載した「iMac」だけが例外)と,Intel社のサーバー機向けマイクロプロセサ「Xeon」を搭載した「Mac Pro」である。