シャープの2006年10~12月期の決算は,売上高,営業利益とも2ケタの増収増益となった。売上高は対前年同期比12%増の8201億円,営業利益も同12%増の492億円だった(発表資料)。業績を牽引したのは,液晶テレビと携帯電話機の好調な推移だという。
液晶テレビは,10~12月期に対前年同期比49%増の181万台を販売。売上高は同45%増の1925億円となった。販売される液晶テレビのサイズは大型モデルにシフトし,2006年4~9月期に47%だった30インチ以上の割合は,10~12月期に59%に上昇。40インチ以上のモデルについても,4~9月期の4%から10~12月期には13%に上昇した。これに伴い,一台あたりの平均販売単価は,4~9月期に比べて9%程度上昇しているという。
携帯電話機は10~12月期に335万台を出荷し,対前年同期比32%増の1504億円を売り上げた。「10~12月期は,ソフトバンク向けのワンセグ対応『アクオスケータイ』やNTTドコモ向けの新機種の販売が伸び,売上高は4月~9月期よりも好調だった」と同社は話す。
これを受けて,液晶テレビや携帯電話機を含むAV・通信機器部門の売上高は,対前年同期比28%増の4024億円となった。AV・通信機器部門,電化機器部門,情報機器部門をまとめたエレクトロニクス機器部門の売上高は,対前年同期比19%増の5675億円だった。一方,電子部品部門は不振で,同2%減の2525億円となった。
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