![]() 執行役員 常務 経営企画室長の鈴木吉宣氏 |
増収は,2006年8月に買収したパイオニア精密(現在の社名は「オムロン プレシジョンテクノロジー」)の売り上げが寄与したことが主因という(Tech-On!関連記事1,同2)。減益は,前年同期に厚生年金基金の代行返上益を計上していたことが大きい。加えて,パイオニア精密の液晶パネル用バックライト事業の利益率が,オムロン社内の平均より低かったことも減益要因となっている。
また,自動車向けのスイッチやリレーを扱うAEC(オートモーティブエレクトロニックコンポーネンツ)部門の赤字縮小が計画より遅れていることも減益の一因となった。自動車向け部品の売り上げは全般に好調だったものの,銅(Cu)や銀(Ag)といった原材料の価格高騰が黒字化をはばんだ。同部門の売上高は前年同期比21%増の673億円,営業損失は14億円である。
一方,主力のIAB(インダストリアルオートメーションビジネス)部門は好調だった。売上高が前年同期比12%増の2223億円,営業利益は同13%増の352億円だ。自動車産業における設備投資が10月~12月期はやや軟調だったが,2007年1月現在,需要は回復しているという。
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