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 富士通は2007年1月31日,2006年度第3四半期(2006年10月1日~同12月31日)の決算を発表した。売上高は前年同期比6.8%増の1兆1976億円,営業利益は同43.2%減の71億円だった。当期純利益は11億円としている。

 売上高が堅調に推移した最大の要因は,ITサービス事業が国内外ともに好調だったこと。2006年度第3四半期のサービス事業の売上高は,前年同期比8.6%増の5643億円だった。

 一方,パソコンや携帯電話機,HDD事業からなる「ユビキタスプロダクトソリューション」は,売上高を2734億円で同7.3%増としたが,営業利益は11億円で同81.3%減と大きく後退した。携帯電話機事業は比較的堅調だったものの,パソコン事業はWindows Vistaの発売前の買い控えによって苦戦した。HDD事業は,ノート・パソコンおよびサーバー向けで過去最高の出荷台数を記録したものの,ノート・パソコン向けでは他社との価格競争によって収益面で苦戦したという。

 LSIや電子部品事業からなる「デバイスソリューション」の売上高は同2.7%増の1876億円となった。デジタル家電向けLSIが,機器の低価格化の影響を受けて収益が悪化。LSI事業全体では100億円の赤字になった。デバイスソリューションの営業利益は4億9300万と,前年同期よりも約80億円も減らした。

 富士通は2006年度通期の業績予想について,売上高は5兆1000億円,営業利益は1900億円としている。

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