PR

 日経エレクトロニクスは,プレイステーション 3(PS3)とWiiの実機を購入し,それぞれのユーザー・インタフェースの使いやすさを検討しました。PS3やWiiに初めて触れる5人の方を被験者として,ゲーム機の設置や初期設定から,ゲームの開始・終了,本体の電源の切断といった基本的な操作をしてもらいました。その結果,多くの被験者が迷ったりできなかったりする操作があることが分かりました。この記事では,その様子を動画で紹介します。

 被験者がつまづく個所は,PS3,Wiiのそれぞれで異なります。まずゲーム機の設置では,Wiiの付属品の取り扱いで戸惑う被験者が数名いました(動画1)。次の初期設定では,PS3でユーザー名の入力に苦労する被験者が少なくありませんでした(動画2)。ゲームの開始に際しては,Wiiでディスクの入れ方を間違えた被験者が2名いました(動画3)。ディスクを入れていざゲームを始めようとすると,今度はPS3の方で戸惑う被験者が相次ぎました(動画4)。

 PS3では,ゲームの終了でも壁がありました(動画5)。今回の実験で被験者が最も苦労した操作がこれで,実験の進行役からヒントをもらわずにできたのは一人しかいませんでした。PS3では,コントローラから本体の電源を切ることも難しかったようです(動画6)。このほか,Wiiの「ヌンチャク」が何なのか分からなかったり(動画7),PS3の本体の電源ボタンに気付かなかったり(動画8)する被験者がいました。

 なお,全体を通してPS3とWiiのどちらを使いやすいと思うか聞いたところ,2人がPS3,2人がWii,一人は同程度と,痛み分けの結果でした。実験は,ユーザー・インタフェースの評価や設計を手掛けるU'eyes Designのテスト・ルームで実施しました。実験方法の概要は,こちらのPDFファイルをご覧下さい。

 今回見つかった難点は,説明書を読んだり,詳しい人に聞けば解決できる程度のものです。「大して問題ではない」と感じる向きもあるかもしれません。それでも被験者の様子を見る限り,製品に対する印象が悪くなったり,ゲームを楽しみたいという気持ちに水を差すことは間違いありません。こうした操作上の「ハードル」をなるべく減らすことは,製品の魅力の向上に寄与するはずです。実は,これらの問題点は比較的簡単な工夫で改善できるとみられます。詳しくは本誌記事「使って分かったPS3とWii,操作を阻むハードルが各所に」をご覧下さい。

(動画の公開は終了しました)付属品の設置場所がわからない
被験者がWiiの付属品「センサーバー」の設置場所の間違いに気付く場面。センサーバーは,「Wiiリモコン」の動きを検知して,画面上のカーソルを動かすための棒状の付属品で,本来ならばテレビの上か下に置く。この被験者はWii本体のそばに置き,本体の電源を入れてしまった。電源投入後,センサーバーの位置を選択する画面が出る。この画面を見たとき,被験者はセンサーバーがどの付属品を指すのか分からなかった。Wiiリモコンを手にしてしばらく悩んだ後に,センサーバーを手に取り,「SENSOR BAR」という表記を見つける。ここでようやくセンサーバーが何かを理解し,置き直した。

(動画の公開は終了しました)コントローラでの文字入力に戸惑う
被験者がPS3でユーザー名を入力する場面。いったんユーザー名を入力したものの,あらかじめ入力されている「ユーザー1」という文字が残ってしまっている。進行役から「ユーザー1」を消すように指示を受けて,「ユーザー1」だけを消そうとするが,文字入力用のカーソルの移動方法がわからないため,文字列を全部消してしまい,文字を入力し直した。

(動画の公開は終了しました)ディスクを挿入する向きを間違える
被験者がWiiにゲーム・ディスクを挿入する場面。挿入する向きに困惑しながらディスクを入れる。この被験者は本体正面にあるボタン群や文字群を手掛かりにしてディスクを挿入したところ間違えてしまった。メニュー画面の左上にある,ゲーム・ディスクの内容に対応する「ディスクドライブチャンネル」を選択すると,ディスクを読めないという警告文が出る。ディスクを読めない理由まで書かれていないものの,この被験者は警告文を見て挿入する向きが間違っていたことに気付いた。

(動画の公開は終了しました)ディスクを入れてもゲームが始まらない
ゲームを開始する場面。ディスクを入れる向きに不安を覚える被験者。ディスク挿入後,画面に変化が生じないため,向きを間違えたと思いディスクを出してしまう。しかし再びゲーム・ディスクを同じ向きで挿入する。その後メニュー画面を操作している最中に「ゲーム」アイコンの下にディスクのアイコンがあることに気付き,ゲームを開始できた。

(動画の公開は終了しました)ゲームが終わらない
PS3でゲームを終了する場面。コントローラを操作し,ゲームを終了しようとする被験者。しかしゲーム画面で終了できる項目を探したり,コントローラのボタンを押したりしてもゲームを終了できない。そこで「どうやって終わっていいか分かんないんで,リセットを押します」と言いながら,本体前面の電源ボタンを押して一度電源を切ってしまう。本体の電源を再度入れた後,時間の関係で進行役は次の作業(無線LANの設定)の指示を出す。しかし,実際にはゲームは終了しておらず,再び自動的に始まってしまう。仕方なく進行役がゲームの終了方法を教える。

(動画の公開は終了しました)電源を消せない
PS3本体の電源を切る場面。被験者は本体にある電源ボタンで電源をいきなり切るのはよくないと考え,メニュー画面を通じて電源を切ろうと試みる。しかしPS3のメニューには電源を切る項目はない。電源を切る項目を探し,しばらく時間が経過した後,進行役が「ゲームを終了するときのやり方ありましたよねえ」とヒントを言ったあたりで,ゲーム終了時と同じくコントローラにある「PSボタン」を使うことに気付く。被験者はPSボタンを長押しして,「本体の電源を切る」などの選択肢を表示する画面に移行する。

(動画の公開は終了しました)付属品の利用方法がわからない
被験者がWiiのコントローラの一種「ヌンチャク」で画面上のカーソルを操作しようと試みる場面。本来Wiiのカーソルは「Wiiリモコン」で操作する。この被験者はヌンチャクで操作しようとしたが,カーソルが動かないため,説明書を見始める。ここで進行役がリモコンを使うことを教える。

(動画の公開は終了しました)電源が突然付く
PS3の電源を入れようとする場面。本体背面にある電源スイッチを押しただけでは電源が入らないため,電源を入れる別のボタンを見つけようと被験者は本体に触れる。その最中,タッチ・パネル形式の電源ボタンに偶然触れてしまい,突然電源が入って驚く。