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 ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)は,2007年3月23日に欧州で発売するプレイステーション 3(PS3)について,PS2との後方互換性を保つために搭載していたLSI「EE+GS」を取り外すことを明らかにした。その代わりに,新たなグラフィックスLSIとソフトウエアの組み合わせでPS2の動作をエミュレートする。

 日本と米国で販売するPS3は,PS2の基幹LSIである「Emotion Engine」と「Graphics Synthesizer」を1チップ化したLSI「EE+GS」を載せている。SCEは,欧州版ではこのEE+GSを取り除き,その代わりにGraphics Synthesizerの機能を担う新たなグラフィックスLSIを搭載した。Emotion Engineの機能は,Cell Broadband Engineによるソフトウエア・エミュレーションで代替する。これによりLSIのチップ面積を削減し,部材コストを減らした。将来は,日本・米国版でも同様の方法で部材コストを削減するという。

 欧州版のPS3で動作するゲーム・タイトルについては現在検証中だが,EE+GSを省いたことで日本・米国版よりも対応タイトルの数が減るのは確実という。SCEは,動作を確認したゲーム・タイトルのリストを発売日に公表する。さらに,将来はファームウエアの更新で対応タイトルを順次増やす考えという。

 欧州版PS3は,HDDの容量を20Gバイトとした廉価版を用意せず,60Gバイト品のみの販売となる。欧州のほかに中東,アフリカ,オーストラリアで同日に発売する。