PR

 米Texas Instruments Inc.(TI社)は,同社のデジタル・メディア・プロセサ「DM643x」用のデジタル・ビデオ・アプリケーション開発用パッケージ「TMS320DM6437DVDP」を発売した(発表資料日本語)。DM6437DVDPは,評価モジュール「TMS320DM6437EVM」をはじめとするDaVinci製品群の開発ツールおよびソフトウエアと,米VirtualLogic, Inc.が提供するLinuxおよびリアルタイム仮想化技術「Real-Time Virturlaization」を適用した評価版ソフトウエアから成る。価格は,7万3290円。

 DM6437DVDPを用いると,DaVinciのソフトウエアと開発環境の全てを利用できる。DaVinciの符号化エンジン経由でAPIを呼び出すだけでアプリケーション・ソフトウエアを開発できる。符号化動作を直接制御する必要はない。これまで数カ月を要した開発期間を数週間に短縮できると試算している。DM6437DVDPには,以下の製品が含まれる。

 (1)エミュレータ内蔵のDM6437EVM
 (2)リアルタイムOSカーネル:TI社の「DSP/BIOS」と,VirtualLogic社のLinux
 (3)デジタル・ビデオ・ソフトウエア開発キット(DVSDK):DSP/BIOS用符号化エンジン,評価用ビデオ/オーディオ符号化ソフトウエア,DSP/BIOS対応デバイス・ドライバ
 (4)DSP/BIOSとLinuxを同一DSP上で同時動作させるVirtualLogic社のツール「VLX for Digital Multimedia v2.0」
 (5)パソコンをホストとして使用可能にする「PCI Host Driver」
 (6)「eXpressDSP Data Visualization Technology」をベースにした「SoC Analyzer」
 (7)ネットワーク対応アプリケーション開発向けにリアルタイムTCP/IPスタック付きの評価用ネットワーク・デベロッパーズ・キット(NDK)
 (8)DM6437DVDP専用統合開発環境「Code Composer Studio」
 (9)パソコン上で動作確認できる機能
 (10)評価用オーディオ/ビデオ・ファイルのサンプル

 DM643xは,同社のAV機器用プラットフォーム「DaVinci」製品群では初めてARMコアなどを省きDSPコアのみでソフトウエアを実行するデバイス(関連記事)。H.264符号化やIPを利用したネットワーク監視カメラなどのアプリケーションに耐えるビデオ/オーディオ/ネットワーキング処理能力があるという。

 DM6437EVMは複数の拡張スロットを搭載しており,様々なハードウエアや周辺回路に接続する。PCIバスのドライバを使ってパソコンと直接接続し,パソコンをホストとすることもできる。単体での評価の他,オンボードまたはJTAGコネクタ経由でパソコンと接続しても評価を行える。

 SoC Analyzerは,SoCのストリーミング・データを表示できる。システムの相互作用および負荷分散に関するデータ収集とグラフィックス表示,ボトルネックの解析と判別,意図しない動作の識別,アプリケーション性能の評価などの機能を実現する。