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 米National Semiconductor Corp.は,低消費電力を売り物にしたケーブル延長用チップセット「DS15BA101」と「DS15EA101」を発売した(発表資料)。150M~1.5Gビット/秒のLVDS/LVPECL/CML信号を,同軸ケーブル上で最長400m伝送できる。3.3V単一電源で動作し,1.5Gビット/秒の場合,消費電力は360mWである。

 DS15BA101とDS15EA101は,シリアライザ/デシリアライザ(SerDes)やFPGAからCategory 5(CAT 5)のより対線ケーブルや同軸ケーブルで伝送するシリアル・データの伝送距離を延長するもの。光ファイバを使う場合の半分のコストで実現できるという。従来,LVDS/LVPECL/CML信号をケーブルで伝送できる距離は,20m以下だったという。リファレンス・デザイン「DriveCable002EVK」も用意しており,遠隔モニタやRRH(Remote Radio Head)基地局,試験器,マシン・ビジョンなどの産業用機器に向ける。

 DS15BA101は差動バッファで,ケーブル・ドライバとして機能する。単体でも,LVDS/CML/LVPECLとCMLまたはLVPECLとの間でレベル変換器として作動する。1.5Gビット/秒動作時の消費電力は標準で150mWである。

 DS15BA101とDS15EA101のチップセットは,ケーブルの種類,長さ,データ転送速度,データ転送方式に,自動で適応する。プログラミングは必要ない。光ファイバとEthernetを代替する使いやすさを提供するという。

 DS15EA101はアダプティブ・イコライザで,ケーブルの種類に自動的に適応する。750MHzにおける減衰量は最大35dB。シングルエンド入力でも差動入力でもどちらでも動作し,同軸ケーブルとより対線で使える。LOS(loss of signal)出力と出力イネーブルにより,信号のない時は出力を無効にできる。1.5Gビット/秒動作時の消費電力は標準で210mWである。

 DriveCable002EVKは,評価用のシステム,概念図,プリント配線板のGerberファイルなどからなる。CAT 5/5e/6/7に適合する特性インピーダンス100Ωのより対線で100mm,同50Ωの同軸ケーブルで400mの伝送に対応する。

 パッケージは,DS15BA101が3mm角の8端子LLP,DS15EA101が4mm角の16端子LLP。動作温度範囲は,いずれも産業用途に耐える-40~+85℃とした。1000個受注時の参考単価は,DS15BA101が4米ドル,DS15EA101が8.75米ドル。独自のSiGe BiCMOS-8プロセスで製造している。