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無線LAN搭載の携帯電話機「Phreedom」。重さは130g。高さは112mm,幅は65mm,厚さは19mm以下である。
無線LAN搭載の携帯電話機「Phreedom」。重さは130g。高さは112mm,幅は65mm,厚さは19mm以下である。
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 マレーシアのベンチャー企業GUPP Technologies, Inc.は,IEEE802.11b/g対応の無線LAN機能を内蔵したGSM携帯電話機「Phreedom」を発表した。SIP(session initiation protocol)に対応し各種のVoIPサービスを利用して通話できることが売り物である。「市場を調査した結果,既存のVoIP専用携帯端末は機能が不十分であり,無線LAN機能を搭載した携帯電話機は値段が高過ぎて普及していないことが分かった」(同社 CEOのSanjay Varma氏)。同社は,無線LANを利用して通話料金を減らしたいユーザー,特に複数の国を渡り歩くユーザーに注目しているという。特定の携帯電話事業者と連携せずに,まずは欧州市場に向けて2007年第2四半期中に発売する予定である。価格は349ユーロ。

 Phreedomは,米Marvell Technology Group Ltd.の動作周波数312MHzのマイクロプロセサ「PXA270」と,米a la Mobile, Inc.が開発した携帯端末向けのLinux OSを採用する。メモリは320Mバイトである。2.5型QVGA画面やフル・キーボードも搭載している。「多くのVoIP専用端末では,特定のホットスポットとの接続に必要なパスワードなどを入力するには,数字のキーパッドを使うしかなく,ユーザーに手間がかかる。キーボードを搭載することで,この問題を解決できるだろう」(GUPP社)。通話時間は約5時間。これを実現するために,特許を申請中の電力管理技術を開発したという。同社は,無線LANの接続距離を通常と比べて20~25m延長するための技術も開発したとしている。いずれも詳細は未公開。

 GUPP社は,Phreedomの出荷台数が増えれば,ユーザーに広告を提供することで携帯電話の通話料金を減らすシステムを構築できると主張している。「携帯電話で接続しているときに広告を表示するのは大きなコストが掛かる。無線LANで提供すれば,コストを下げることができる」(同社)。例えば,Phreedomが無線LANで接続している時に,広告を端末のキャッシュに転送し,ユーザーが携帯電話で通話する際に,その広告を表示する方法がある。このシステムにより,携帯電話の通話料金を下げることが可能という。