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図 屋外で手で持ちながら操作することを想定したスペクトラム・アナライザ「Agilent N9340A」。
図 屋外で手で持ちながら操作することを想定したスペクトラム・アナライザ「Agilent N9340A」。
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 米Agilent Technologies Inc.は,同社の据置型品と同等の性能を備える携帯型のスペクトラム・アナライザ「Agilent N9340A」を発売した。今回の製品は,屋外で手で持った状態で操作することを想定した「ハンドヘルド」品である。同社従来の持ち運ぶことを想定した据置型品「Agilent N9320」や「Agilent CSA」などに比べて,電池駆動時間を最大2時間から同4時間へと延ばし,質量を7~9kgから3.5kg(2次電池含む)に軽量化した。携帯電話の無線通信用基地局やテレビやラジオの放送用中継局の設置や保守点検,基地局の開発時の実地検証といった用途に向ける。

 感度や分解能帯域幅,シグナル・サイド・バンドの位相雑音,掃引速度などの基本機能は,従来の据置型品と同等に保った。従来の据置型品と同等とする性能は次の通り。周波数帯域は100kHz~3GHz。分解能帯域幅が30Hzのとき,感度に相当する表示平均雑音レベル(ノイズ・フロア)は中間周波数フィルタが10MHz~1.5GHzのときに-124dBm,1.5GHz~3GHzのときに-117dBmである。他社の同様のハンドヘルド品に比べると表示平均雑音レベルは9~20dB低いとする。分解能帯域幅は最小で30Hzである。中間周波数フィルタが1GHzのとき,位相雑音は搬送波から30kHzのところで-87dBc,100kHzのところでー100dBc,1MHzのところで-120dBcである。100kHz~3GHzを測定する場合の掃引時間は120ms未満。他社の同等製品の場合,約1秒かかるとする。このほか,パソコンからの遠隔操作用ソフトウエアや,USBメモリ接続機能なども備える。

 外形寸法は318mm×207mm×69mm。3時間の充電で4時間駆動できる。屋外で使うことを想定し,7.2型の透過型液晶ディスプレイを搭載した。3年間の保証と,持ち運び用のソフト・ケースを備える標準品の価格は105万6227円。プリアンプや信号源となるトラッキング・ジェネレータ,自動車のシガー・ソケットから充電するための12V充電用アダプタなどをオプションとして用意する。