PR
3月期見通しと中期経営計画を発表する芝浦メカトロニクスの森田社長
3月期見通しと中期経営計画を発表する芝浦メカトロニクスの森田社長
[画像のクリックで拡大表示]
2007年3月期の見通し
2007年3月期の見通し
[画像のクリックで拡大表示]
2009年度までに半導体部門の比率を上げる
2009年度までに半導体部門の比率を上げる
[画像のクリックで拡大表示]
相対的に液晶/FPD部門の比率は下がる
相対的に液晶/FPD部門の比率は下がる
[画像のクリックで拡大表示]
2月28日に竣工した大型クリーン・ルーム棟。この建屋の中で説明会が行われた
2月28日に竣工した大型クリーン・ルーム棟。この建屋の中で説明会が行われた
[画像のクリックで拡大表示]

 芝浦メカトロニクスは,2007年3月期の業績見通しと2007~2009年度中期経営計画を発表した(資料のPDFファイル)。中期経営計画では,「これまでの“継続的成長”は取り下げて,利益率を向上する経営に変える」(同社代表取締役社長の森田茂樹氏)とし,2009年度に総資産利益率(ROA)で10%,株主資本比率(ROE)で15%を目指すとした。

3月期は損益は改善したものの売上高は減少


 3月期の業績見通しでは,下期の営業損益を上期の約-22億円から約+2億円まで改善したが,売上高は上期の414億円から336億円と伸びなかった。現時点で売上高の約60%を占める液晶製造装置が,液晶パネル・メーカーの設備投資の見送りや凍結,および装置価格の低下をまともに受けたとする。

 一方,半導体関連も,メモリー・メーカーは堅調に設備投資しているが,液晶パネル向けのドライバICメーカーが投資を遅らせたことが影響をしたとした。また,電子・真空機器部門も,次世代光ディスクの規格の流れで今期には反映しなかったとする。「コスト減や原価改善などの内部努力で利益は大幅に改善したものの,市況の影響に追随できなかった」(森田氏)とする。

半導体部門に経営資源を再配置


 中期計画では,「液晶関連に比重を置いていた体制から半導体,メディア,新規分野までバランスをおく。特に半導体分野に人員などの経営資源を再配置し,半導体部門の売上高を倍増する。現在,売上高の25%程度を40%に増やすのが目標」(森田氏)とした。連結の売上高は,2007年度800億円,2008年度900億円,2009年度1012億円を計画する。「この計画の中に『SED(Surface-conduction Electron-emitter Display)』は入っていない」(森田氏)とした。また財務体質を改善し,2009年度にROAで10%,ROEで15%を目指す。

 半導体部門は,携帯電話機,薄型テレビ,音楽プレーヤ,自動車などのアプリケーションが拡大することで,メモリーの需要がこれまでのパソコン依存から新規アプリに拡大するとする。「NAND型メモリーの価格が70%も下落したが,顧客はアプリが増えるので“チャンス”だと言っている」(森田氏)とし,装置メーカーとしてこれに応えるとした。ロジック関連も2006年は投資が延期されたが,再び具体化すると予想している。

 電子・真空部門では,次世代光ディスクが2008年以降大きく伸びるとし,2007年に設備投資が増えると予想している。売上高を倍増し,売上高に占める比率も現在の11%から15%に高める。また,自動販売機部門は,成人識別対応のタバコ自動販売機や非接触対応の券売機などの需要が増えるとした。