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 ドイツInfineon Technologies AGは,動作温度が-40~+140℃と広いフラッシュ・メモリ内蔵の8ビット・マイコン「XC866 HOT」ファミリを発売した(発表資料日本語)。現在,マイコンに対し標準的に求められる最大動作温度は,産業用途で85℃,自動車用途で125℃であり,XC866 HOTの最大動作温度はこれを上回る。環境温度や動作温度が高い機器において,これまで必要だった放熱/冷却システムを不要とし,コスト削減と設計の簡略化に寄与するという。また,140℃の環境で動作している場合でも,フラッシュ・メモリに格納したデータの読み書き可能回数として10万回を保証する。産業用途では,暖房や炉のモータ制御,モータに内蔵される制御部など,自動車用途ではエンジン近くの冷却ファン,スロットル制御部,ターボ・チャージャなどに向ける。

 XC866 HOTは,8051アーキテクチャに基づき設計されている。内蔵フラッシュ・メモリ容量が,4K,8K,16Kバイトの3品種がある。動作周波数は26.67MHz。クロック生成用の発振器とPLL回路や,3.3または5.0Vを供給する電圧レギュレータも搭載している。周辺回路として,モータ制御専用モードでPWM信号生成が可能なキャプチャ比較ユニット,一般的に6~10μsかかる変換時間が1.5μsで済む8チャネルの10ビットA-D変換器,16ビットのタイマ3個,UART,SSC(synchronous serial channel)などを揃えた。オンチップのデバッグ(JTAG)にも対応している。

 XC866 HOTは,既に量産開始済み。パッケージには,環境への影響を考慮した素材によるTSSOP-38を採用した。参考単価は,1万個受注時1.80ユーロ(2.30米ドル)とした。スタータ・キット,マニュアル,デバッガ,コンパイラも用意している。今後,容量8K,16KバイトのROMを積んだ品種も追加する予定。