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図1 従来のサービスに加え,FTTHサービスの一環として,フレッツ網やNGNを活用したIP放送に参入する(クリックで拡大)
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図2 携帯電話機やPDA,ゲーム機,ノート・パソコンにスカパー!の多チャンネル放送を配信(クリックで拡大)
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 JSATとスカイパーフェクト・コミュニケーションズが統合して2007年4月に発足する「スカパーJSAT」が,2011年までの中期経営計画を公表した(ニュース・リリース)。これまで同社の放送サービスの大半は衛星放送に拠っていたが,今後は光波長多重,NGN,インターネットなどへと送信手段を拡げる。これにより「すべての家庭,すべての個人が多チャンネル放送を楽しめるサービスを構築する」(スカパーJSAT 代表取締役社長に就任予定の仁藤雅夫氏)。

 現在,スカイパーフェクト・コミュニケーションズが手掛けている多チャンネル放送サービスは三つある。東経124/128度CSデジタル放送「スカパー!」,東経110度CSデジタル放送「e2 by スカパー」,NTTの光ファイバー網に波長多重させて配信する「スカパー!光」である。

 同社はこれに加え,2007年度中にIP放送に参入することを表明した。さらに2008年には,NTTが推し進める次世代IP網「NGN」向けサービスにも参入する。

 NGNを活用した映像配信サービスには,地上デジタル放送を再送信する「IP再送信」のほか,多チャンネル放送サービス,VODサービスなどがある。スカパーJSATはNTTとの協力体制を深めることで,NGNを活用する多チャンネル放送やVODといったコンテンツ・アグリゲーション・ビジネスにおいて,支配的な地位を得たい考えだ。既に同社は,NTT東日本/西日本のFTTH加入者向けVOD/放送サービス「オンデマンドTV」の運営会社に5%出資するなど,NTTとの結びつきを強めている。

 これに加え,同社は携帯端末やノート・パソコンなどで番組を視聴できるサービスを新たに始める。送信手段は,家庭内のSTBから「ロケーションフリー」のような手法で端末に送信する方法や,同社が持つサーバーからインターネット経由で直接配信する方法,地上アナログ放送終了後の空き周波数帯を利用して放送する方法などを検討している。ただし,参入時期は未定である。「2008年~2009年にはコンテンツの権利処理に対する考え方が変化し,一部コンテンツでサービスが実現可能になるとみる」(仁藤氏)。

 これらのIP放送や携帯端末向けサービスで,同社は2011年までに個人契約を130万件獲得することを目指す。

2008年からHD放送を開始

 新規サービスへの参入に加え,既存のサービスも強化する。まず2008年夏から,MPEG-4 AVC/H.264で符号化したHD映像ストリームを放送するチャンネルを順次開局する。HD放送に対応した受信機として,H.264の復号化機能やDLNA機能を搭載するチューナーを導入する。このほか販売体制の強化などにより,2011年までの個人契約件数を,スカパー!で360万件(現在は321万件),e2 by スカパー!で180万件(同34万件),スカパー!光で80万件(同2.5万件)まで伸ばすことを目標とする。