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 市場調査会社BCNが集計した家電量販店21社の月次販売実績によれば,2007年2月のパソコン販売台数は前年同期比1.2%増となった。2007年1月30日に新OS「Windows Vista」が発売されたことを受けて,13カ月ぶりに前年同期実績を上回った。

 ノート・パソコンの2007年2月の販売台数は前年同期比9.3%増,金額でも6.4%の伸びを見せた。一方,デスクトップ・パソコンの販売台数は13.8%減,販売金額は10.0%減と不振が続いている。マザーボードや電源などの売り上げがVista投入前後から急伸しており,BCNでは,デスクトップ型の需要が自作パソコンの需要に一部流れたとみている。

 メモリや液晶モニタといった周辺機器の販売数量は,2006年9月に8カ月ぶりにプラスに転じ,2007年2月には前年同期比12.5%増と伸び率が2ケタに乗った。一方で,Vistaへの対応が遅れているソフトウエア群は前年割れが続く。2007年2月の販売数量は前年同期比8.9%減だった。OSの販売本数は2月の第1週(1月29日~2月4日)に前年同期の5.2倍まで増加したが,その他のソフトウエアに勢いがないという。

Vista需要は2007年下期に

 BCNは,ノート型の販売台数は3月も前年同期比5%増程度になるとみている。ただし,デスクトップ型については前年の水準にも満たないと予測する。現在,Vista搭載機とXP搭載機の価格差はデスクトップ型で5万円,ノート型で3万5000円前後。BCNでは,価格が下がり,ソフトウエアのVista対応が進む2007年下期からがVistaの本格需要期になるとみている。

 BCN取締役の田中繁廣氏は,Vista投入によるパソコン関連市場の活性化効果について「あったともなかったとも言いにくい」と語る。「1年間続いた販売台数の前年割れが止まったのだから一定の効果はあったとしてもいいだろうが,週次で台数の伸び率を見たとき,ひどく揺れがある(下図)。発売直後からこれほど揺れるところをみると,求心力はイマイチのようだ。Vista売り上げに占める軽機能版『Home Basic』の比率がノート型で47%,デスクトップ型で35%と高いことも気になる。そろそろパソコンを買い替えようと考えていた人がVistaに流れただけで,Vista環境へのユーザーの共感は薄そうだ」(同氏)。


家電量販店21社2300店舗のパソコン販売台数の前年同期比成長率(単位:%)