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DAVE技術について説明するSeagate Technology社 Director, Global Consumer Electronics MarketingのRob Pait氏。
DAVE技術について説明するSeagate Technology社 Director, Global Consumer Electronics MarketingのRob Pait氏。
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BluetoothとIEE802.11b/gの無線LANという2種類の近距離無線インタフェースを備えるほか,有線のUSB 2.0などでも機器とつなぐことができる。
BluetoothとIEE802.11b/gの無線LANという2種類の近距離無線インタフェースを備えるほか,有線のUSB 2.0などでも機器とつなぐことができる。
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今回見せた試作機。「3GSM World Congress 2007」で見せたのとほぼ同じである。
今回見せた試作機。「3GSM World Congress 2007」で見せたのとほぼ同じである。
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携帯型のデジタル・テレビ端末に録画再生機能を付加した試作機。
携帯型のデジタル・テレビ端末に録画再生機能を付加した試作機。
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小型HDDは,上記の基板のウラに貼り付けてあった。
小型HDDは,上記の基板のウラに貼り付けてあった。
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 日本シーゲイトは,2007年1月に米Seagate Technology LLC.が発表した「DAVE(digital audio video experience) Technology」(以下,DAVE技術)の詳細についての説明会を開催した。

 同技術は,携帯電話機やノート・パソコン,デジタル・カメラなどに対してAV(audio visual)データを無線で提供/記録する外付け装置を構成するのに必要な一連の技術をまとめたものである。具体的には,Bluetooth 2.0やIEEE802.11b/gといった近距離無線通信インタフェースや,有線のUSB 2.0 On-The-Go,そして小型ハード・ディスク(HDD)装置を低消費電力で駆動するためにSeagate社が開発したソフトウエア「Storage Management Module(SMM)」などを組み合わせた。今回見せた試作品は,同社が「3GSM World Congress 2007」で見せたのとほぼ同じで(Tech-On!の関連記事),USBケーブルを介して充電するLiイオン2次電池で動作し「1回の充電で10時間連続して動画データのストリーミング送出が可能」(Seagate社 Director, Global Consumer Electronics MarketingのRob Pait氏)という。

 DAVE技術を用いた製品は,早ければ2007年の夏くらいに市場に出てくるもよう。同社自身も将来,同社のブランドで製品化する可能性はあるが「当初は,アプリケーションをよく知っている機器メーカーにDAVE技術を採用した製品を出してもらいたい」(Pait氏)。試作品は1インチ型HDDで10G~20Gバイト程度の容量を想定したものだったが,実際には「1.8インチ型で30Gバイト~60GバイトのHDDを搭載して登場する方向だ。そうなれば今回の試作品に比べると筐体のサイズは大きくなる」(同氏)という。1インチ型HDDくらいの記録容量だと,ここに来てバイト単価が急速に下がっているフラッシュ・メモリと差異化しにくくなっているのが1.8インチ型シフトの一因とみられる。

 このDAVE技術に対応した外部記憶装置は,英Symbian Ltd.の「Symbian OS」でのサポートが決まっているほか「米Microsoft Corp.の『Windows Mobile』の担当者と既に話を始めているほか,試作レベルではあるがLinux系OSでの連携動作も検証中。このほかJ2MEや『BREW』といったプラットフォームでのサポートも計画している」(Pait氏)。

 このDAVE技術の中核技術の一つであるSMMは,2007 International CESの際にSeagate社が発表したもの。SMMが備えるCE-ATAドライバ・ソフトウエアによって,SDメモリーカードやMMCなどに対応したアプリケーション・プロセサなら小型HDDを扱うことができるようにした。このほか,携帯型機器が内蔵するフラッシュ・メモリをAVデータのキャッシュに使うことでHDDへのアクセス回数を減らしたり,再生停止や巻き戻しといった特殊再生を指示したときの機器の反応時間を短くするといった機能も備えている。

 同社は今回,このSMMを使ったアプリケーションの例も示した。伊仏合弁STMicroelectronics社製のアプリケーション・プロセサ「Nomadik」を搭載する,携帯型のデジタル・テレビ端末に録画再生機能を付加した試作機である。米国コロラド州にあるSeagate社の研究所で開発中のリファレンス設計ボードで,これを基に2007年後半にもほかの機器メーカーが機器を発売する予定だとする。