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カメラと三脚に付けるクイックシュー。
三脚でアングルを決めてからカメラを交換する。
真剣に決めたアングルだから少しずれても悔しい。
イラストのクイックシューならその心配はない。
従来3点で固定していたものをやめ,線で固定するようにしたからだ。
一瞬で正確に着脱したい用途,ほかにいくらでもありそうだ。

洞澤多喜男 洞澤工業社長

 線で固定するとはどういうことか。動画をご覧いただきたい。下側が三脚の雲台に取り付ける本体,上がカメラに取り付けるキャップ。レバーを倒せば締まる,起こせば外れる。

チルト+テレスコでは限界あり

 洞澤工業は線で固定するクイックシューを開発,カメラに取り付ける周辺機器としてネット販売を始めた。繰り返し精度が±0.002mm,これなら一度決めた構図は変わらない。もう少し大きな製品もそろえ,産業用途も探っていく。

 イラストは基本となるカメラ用の「F-280」。レバーと同軸のカムが中央にあり,レバーを倒すとカムフォロアを両側に押し開く。カムフォロアの外側につながる移動駒の先端がキャップの溝に入り,キャップを固定する。カムとしては0.5mmのストロークがあるが,0.3mm行ったところでぶつかる。従って,単独でならばハンドルは何回転でもするが,結合した状態ではハンドルは途中で止まる。

 移動駒の先端とキャップの溝は横から見てほぼ半円形の断面を持つ。ただし両方の曲率は少し違い,中心も少しずれている。従ってカム軸を回すと,キャップは下に引き込まれ,沈んだ状態で固定される。

 左手前にあるつまみはラチェットの操作用。赤いマークを合わせるとラチェットが働き,ハンドルは右回転しかできなくなる。結合した状態では,それ以上は右回転できないのでロックできる。外すときはつまみを引っ張って回す。

 結合した状態で幅46×奥行き65×高さ18mm。質量は175g,最大引っ張り荷重は2744N,M4のねじで雲台に取り付ける。下は熱処理したステンレス鋼,上はアルミニウム合金「6061」の焼き入れ品だ。

 ほかに上から見て円形の「KS-223L」(図)もある。直方体のタイプは移動駒先端,固定する線が平行の2本線だから,それと平行の方向に力を加えると,動きを許すことになる。移動駒を半円形とし,それを二つ合わせて円形とすれば,どの方向に対しても固定できる。寸法は結合した状態で直径60×高さ25mm。質量は230g,最大引っ張り荷重は2950N。取り付けねじはM6かM10になる。(以下、「日経メカニカル7月号」に掲載)

線で固定するクイックシューの動作(<A href="574l.mov">クイックタイム ムービー版はこちら (600K)</A>)
線で固定するクイックシューの動作(<A href="574l.mov">クイックタイム ムービー版はこちら (600K)</A>)
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【図】円形の「KS-223L」 産業用の「AL300」もほぼ同じ形状だ。
【図】円形の「KS-223L」 産業用の「AL300」もほぼ同じ形状だ。
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