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 日本ヒューレット・パッカード(HP)は2007年3月6日,個人向けのデスクトップ・パソコン「HP Pavilion デスクトップPC」を発表した。同社は2002年11月に日本HPとコンパックコンピュータが合併した時点で個人向けパソコンから撤退。2006年6月に投入したノート・パソコンに引き続き,デスクトップ・パソコンでも再参入を果たし,4年ぶりに本格的に個人向け市場に参入することになる。

 個人向け市場再参入に当たり,まず組み立てを東京の昭島工場で実施。流通在庫量の調整に失敗した前回の反省を生かすと同時に,品質管理を強化し,短納期を実現する狙いがある。昭島工場は既にビジネス向けデスクトップ・パソコンの生産も担当しているが,「米国以外で個人向けパソコンを生産するのは今回が初めて」(パーソナルシステムズ事業統括取締役の岡隆史副社長執行役員)。

 仕様面では,マイクロプロセサは米AMD社製と米Intel社製の両方を選択できるよう,製品をラインナップしている。個人利用のパソコンはビジネス・パソコンよりも性能に対して敏感なため,基本構成でも一定以上の性能を確保し,オプションでさらに高性能な構成に変更できるようにしている。またリビングルームでの利用を想定し,黒を基調としたデザインを採用。液晶ディスプレイの背後には配線をまとめるためのフックや,テレビ視聴時などにキーボードを格納するスペースを確保するといった配慮をしている。販売は原則として直販で実施。実際の製品に触れる環境として,東京都内のビックカメラ3店に「HP Directplus Station」と呼ぶ常設展示スペースを置く。

 モデルは大きく2種類。省スペース型の「HP Pavilion Desktop PC s3000シリーズ」と,拡張性の高い「同v7000シリーズ」である。それぞれAMD製マイクロプロセサとIntel製マイクロプロセサを搭載したシリーズがある。最小構成時の価格は,s3000シリーズが6万9300円から,v7000シリーズが7万4550円から。

 発表会では新製品のほかに,感圧式のタッチ・センサを搭載したディスプレイ一体型パソコン「HP TouchSmart PC」も披露した。「これまでにない新しい使い方を提案する」(米Hewlett-Packard社Senior Vice President, Consumer PC Business Unit Personal Systems GroupのRichard Walker氏)。液晶画面に触れることで,アプリケーション・ソフトウエアを起動するための「HP SmartCentre」や,家族内でスケジュールを共有するための「HP SmartCalendar」など専用のアプリケーション・ソフトウエアを装備している。2007年1月に米国で開催されたCES(Consumer Electronics Show)で発表されたもので,既に発売が始まっている。国内での販売や価格などは明らかにされていない。