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 京セラは、一般鋼からステンレス鋼にいたる幅広い被削材の溝入れ加工に適した切削工具「PR1115」シリーズ205種類を開発し、2007年3月8日に発売する。自動車分野では、主に駆動用のシャフトやスリーブの溝加工に使う。微粒超硬合金と、FS(ファインサーフェス)PVDコーティングを採用し、従来品比約2倍の寿命を実現した。

 自動車部品や産業機械部品の溝入れ加工では、面粗度や寸法精度の向上といった加工の高品質化、高速加工による作業時間の短縮や工具の長寿命化による生産性の向上とコストダウンが求められている。これらの実現には、工具の摩耗による加工品質の低下や欠損トラブルを防止する新たな材種の開発が不可欠となる。新たに開発した微粒超硬合金は、従来よりも金属量を大幅に減少させ、高い硬度と高速加工の際に課題となる工具刃先の温度上昇に対して優れた耐酸化性を持つ。

 TiAlN(窒化チタンアルミニウム)系のPVDコーティングであるFSコーティングは、表面平滑性と耐摩耗性、高温安定性に優れたコーティング。プロセスを改善し、従来より緻密で微細な組織によって被膜硬度を高めるとともに母材との密着力を高めた。これにより、高速加工や断続加工といった負荷の高い条件下でも耐摩耗性に優れる。生産拠点は鹿児島県の川内工場、販売目標は1億円(初年度)、価格は2310~4095円(税込み)。