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 日本放送協会(NHK)は2007年3月6日,東京都内で開催されたセミナー「2007デジタル化本番を迎えたケーブルテレビ」(主催:日本ケーブルテレビ連盟,NHK)で,2008年内に予定している放送済みの番組配信事業について説明した。NHK総合企画室担当局長の和田郁夫氏が,「NHKアーカイブス・オンデマンド事業」と題して講演した。

 NHKアーカイブス・オンデマンド事業は,NHKが過去に放送した番組をサーバー上に蓄積し,視聴者の要求に応じてインターネットで有料配信する事業。現在の放送法ではNHKが映像資産をインターネットで配信することは禁止されているが,2007年の通常国会には実現に向けて法案が提出され,「順調に行けば,最速で2008年4月にサービスを開始できる」(和田氏)している。

 サービス対象はパソコンのほかに,映像配信に対応したテレビがある。具体的には,テレビポータルサービスの「アクトビラ」や,NTTが2008年にも開始予定のIPTVサービスなどに向けたテレビで,符号化方式としてH.264,DRMとして「Marlin DRM」に対応している。

 NHKが配信予定のコンテンツは,ニュースのほかに,ゴールデン・アワーに放映した番組を中心に毎日10本程度。放送後から1週間程度を期限として視聴できる。番組数は当初1000本程度を用意し,視聴者ニーズに応じて毎年1000本程度を追加するという。ただし,「実際に番組を配信するには権利処理が必要になるので,この計画通りに進むかどうかは分からない」(和田氏)としている。視聴料金については具体的な数字を明らかにしなかったが,既存の映像配信サービスと同程度の水準になるという。 

 パソコン向けのサービスでは,通常のブラウザーからNHKアーカイブス・オンデマンドのトップ画面にアクセスできるほか,Windows Media Centerのメディアオンラインからもアクセスが可能になる。さらに,Windows Vistaのガジェット機能を使ったユーザー・インタフェース(UI)も提供する。ガジェットはJavaScriptで記述する小規模なアプリケーションで,それをデスクトップ画面上に常に配置し,ユーザーがすぐにアクセスすることができる。