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Synopsys社,Senior Director,Marketing,Verification GroupのSwami Venkat氏
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三つの新しい構成要素を追加
三つの新しい構成要素を追加
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VMM Plannerの概要
VMM Plannerの概要
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 米Synopsys,Inc.は,機能検証の生産性向上を狙い,「SystemVerilog」に基づく検証メソドロジ「VMM(Verification Methodology Manual)」を拡張することを発表した。「VMM Planner」,「VMM Application」,「VMM Automation」という三つの新しい構成要素を追加した。

 検証工程の見通しと検証結果の予測性を高めることを目指して,追加した機能がVMM Plannerである。VMM Plannerは,コード・カバレッジや機能カバレッジ,フォーマル・アサーション,ダイナミック・アサーション,テスト・データなどの多岐に渡る検証結果を抽出し取り込んで,検証プランにフィードバックする機能である。VMM Plannerを利用することにより,検証チームは,検証カバレッジをどの水準に設定するか,どれくらい深く検証すべきか,責任分担をどうするか,どのようなスケジューリングが妥当なのか,といったことを包括的に把握できるようになるという。従来,検証プロジェクトの進捗は,表計算シートや各種文書,報告書,ログ・ファイル,電子メールなどによって管理されていた。この場合,進捗管理の至るところに人間が介在していたため,検証の「抜け」と「遅延」が起こりやすかった。こうした問題の回避にVMM Plannerは有効とする。

 VMM Applicationは,テスト・ベンチ開発にかかる期間を削減する目的で,頻繁に使用する高機能検証コンポーネントをまとめた集合体である。例えば,以下のものを含む。チップ・コンフィギュレーション・レジスタ検証用の「レジスタ・アブストラクション・レイヤ(RAL)」,使用するシミュレータやアクセラレータ/エミュレータ向けに迅速に設定できるVMMテスト・ベンチを作成するための「ハードウエア・アブストラクション・レイヤ(HAL)」,サブシステム検証環境を最小限の修正でシステム・レベル検証に再利用するための「再利用検証環境構成」,メモリのバッファ内容やアドレスに関するバグをテストするための「メモリ・アロケーション・マネージャー」である。

 最後のVMM Automationは,検証技術者の生産性を向上するためのさまざまな自動化ツールや自動化機能を提供する。例えば,VMMに基づくテスト・ベンチとSystemCベースのリファレンス・モデルを接続する高性能インタフェース(トランザクション・レベル・インタフェース(TLI))などがある。

 VMM Planner,VMM Application,VMM Automationは,Synopsys社の検証用EDAツール「VCS」とテスト・ベンチ生成自動化ツール「Pioneer-NTB」のユーザーには,追加機能として無償で提供される。VMM PlannerとVMM Applicationは,現在ベータ版を提供中という。VMM Automationは,今後12~24ヵ月の間に提供する予定である。