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図1●メンテナンス時期を延ばせる鉄道車両の車軸用軸受
図1●メンテナンス時期を延ばせる鉄道車両の車軸用軸受
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図2●軸受の断面構造
図2●軸受の断面構造
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 NTNは,メンテナンスの周期を従来と比較して約2倍に延ばせる鉄道車両の車軸用軸受「新高速仕様軸受ユニット(新RCT軸受)」を開発した(図1)。一般には,密封式複列円すいころ軸受と呼ばれるタイプ。「特殊樹脂製保持器」「ゴムリップ付きスペーサ」「新形状シール」などの新技術を採用。これによって,メンテナンスの周期を,従来の45万~60万km走行後から120万km走行後に延長できる。

 保持器に耐衝撃性の高い樹脂を採用(図2)。これにより,保持器からの摩耗粉を減らしたが少ない。さらに内輪と後ぶたの間には黄銅製のスペーサを挟むことで,わずかな滑りによって発生するフレッチング摩耗を抑制する。スペーサにはゴムリップを付けることで,摩耗粉が軸受内部に侵入することを防いでいる。また,新形状のシールは,従来と同等の密封性を確保しながら,温度の上昇が抑えられる構造とした。車速345km/hで走行した場合,シール部の温度は従来と比較して約20℃低減できるという。

 これらの新技術を採用することで,メンテナンス周期が長くなった同軸受は,すでに中国で走る高速車両への採用が決定している。また,NTNによれば,鉄道は環境に優しくエネルギー消費が少ない大量輸送手段として見直されており,高速鉄道の需要が大幅に伸びているという。これらの市場に向けて新しい軸受を販売することで,2010年には同軸受で年間10億円の売上を目指す。

連絡先:産機商品本部産機企画部
電話:03-5487-2815