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WWWサイト「olio」のトップ・ページ。オレンジ色の「music」というアイコンをクリックすると,音楽配信のページに切り替わる。ここではインディーズの楽曲も豊富にそろえている。写真関連は黄緑色の「photo」と青色の「remix」。photoの内部は下に画像を示した。remixではアーティストが作成した音楽付きのスライド・ショーを閲覧できる。
WWWサイト「olio」のトップ・ページ。オレンジ色の「music」というアイコンをクリックすると,音楽配信のページに切り替わる。ここではインディーズの楽曲も豊富にそろえている。写真関連は黄緑色の「photo」と青色の「remix」。photoの内部は下に画像を示した。remixではアーティストが作成した音楽付きのスライド・ショーを閲覧できる。
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電子アルバムを一覧したところ。ユーザーが無料で利用できる容量は300Mバイトである。
電子アルバムを一覧したところ。ユーザーが無料で利用できる容量は300Mバイトである。
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特定の電子アルバムを開いたところ。縮小した画像データをスライド・ショー形式で見られる。表示の中の写真部分をクリックすると,画像データの強制縮小をしていないので,ユーザーはアップロード時の画素数で写真を閲覧できる。個々の写真にはタイトルを付けられる。
特定の電子アルバムを開いたところ。縮小した画像データをスライド・ショー形式で見られる。表示の中の写真部分をクリックすると,画像データの強制縮小をしていないので,ユーザーはアップロード時の画素数で写真を閲覧できる。個々の写真にはタイトルを付けられる。
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紙のアルバムを制作しているところ。上から,アルバム全体の縮小表示,特定ページの表示,特定ページに入れる画像データの候補,という順に並んでいる。特定ページに画像データのどの部分を拡大して印刷するかといった内容もユーザーは指定できる。表示にはプラグイン「Adobe SVG Viewer」を用いる。
紙のアルバムを制作しているところ。上から,アルバム全体の縮小表示,特定ページの表示,特定ページに入れる画像データの候補,という順に並んでいる。特定ページに画像データのどの部分を拡大して印刷するかといった内容もユーザーは指定できる。表示にはプラグイン「Adobe SVG Viewer」を用いる。
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紙のアルバムの作成にテンプレート「my diary」を適用したときのプレビュー。なお,紙のアルバムの価格は3600円から。3600円のアルバムには,27〜80種類の画像盛り込める。
紙のアルバムの作成にテンプレート「my diary」を適用したときのプレビュー。なお,紙のアルバムの価格は3600円から。3600円のアルバムには,27〜80種類の画像盛り込める。
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 オリンパスが2006年7月から提供しているWebサービス「olio(オーリオ)」の企画・開発担当者に話を聞いた。olioは,画像データの保管・閲覧・印刷サービスや音楽配信サービスを提供する。

 さらに現在は閲覧のみだが音楽と画像データを組み合わせたコンテンツ作成機能も今後,提供する考えだ。回答者は,同社 新規中核事業企画本部 新事業開発部 映像コンテンツグループ グループリーダーの市川哲哉氏と同グループ所属で課長代理の下斗米朝子氏である。

――各カメラ・メーカーは以前から,オンライン・アルバムを提供していますが,あまり成功していないようです。それにも関わらずこのサービスを手掛ける意義をどのように考えていますか。

 新規中核事業企画本部という部署の名前の通り,私たちのミッションは次の事業の種を作り出すことにあります。大多数のユーザーの目的は撮ることよりむしろ写真を見ることです。それなのに,もっぱら撮る装置であるカメラを提供すればよいのか,私たちが最近になってolioを始めた理由はここにあります。

――確かに,国内はさておき米国ではオンライン事業者が一定の成功を収めています。収益は明らかでありませんが,米Google社が「Picasa」を,米Yahoo社が「Flickr」を買収済みです。需要は確かにありますね。

 カメラはデジタル化されて便利に撮れるようになりました。しかしデジタル化の利点はそれにとどまらないはずです。私たちはユーザーにデジタル画像ならではの楽しさを提供したいと考えています。

 自分の写真を自宅以外でも見て感じ入ったり,遠く離れた友人同士で共感したりする。あるいは,ユーザー自らが簡単な操作で紙のアルバムを作成する。こうした,できていそうで実現していなかったサービスを提供したいのです。

 国内の先行サービスは,WWWサイトや電子アルバムの外観デザインが,あまり優れていなかった課題もありました。この点について私たちのolioは,十分評価してもらえる水準にあると自負しています。

――画像データを音楽付きで再生する「Remix」を,今後拡充する狙いを教えてください。

 写真を見たり,見せたりするときのユーザーが受ける印象を深くしたい。そのツールとして音楽が大変有効だからです。デジタル・データをもっと楽しく,もっと味わい深くする。これが私たちの基本姿勢です。

 だから紙のアルバム作成にもこだわっています。銀塩フィルムの時代に消費者がアルバムを作るには,L判の写真を切り抜くといった手しか実質的にありませんでした。しかし,デジタル・データをユーザーが直接扱えるようになった今は,好きな大きさ・形で出力できるようになるべき。ハガキへの印刷も同様です。通常のハガキより3割縦長の用紙に印刷できるようにしました。

――自由度が高い分,面倒とも言える局面もあるのではないでしょうか。

 紙のアルバム作成では,例えば「my diary」というシンプルでかっこいいと思ってもらえるテンプレートを用意しています(本記事の画像のうち最も下に配置した画像を参照)。こうしたテンプレートなら手間は少ないでしょう。

 デジタル化によってユーザーは写真をかしこまらずに撮るようになりました。携帯電話機による撮影がいい例ですが,程度の差こそあれデジタル・カメラもそうです。そうした写真に合ったテンプレートを今後も研究したいです。

――機能拡張について伺います。例えば海外では,顔認識を用いて簡便にタグ(人名などのキーワード)を付けられるサービスが登場しています(顔認識を用いたサービスに関する記事)。また記録容量が現在300Mバイトに限られていますが,これを増やすのでしょうか。

 私たちは紙のアルバム販売などによって,2009年度に収益面で独り立ちすることを目指しています。顔認識の実装や記録容量の拡大は,その目標に対してどんな影響を与えるか見極めなければなりません。

 現在考えている機能拡張は,例えば閲覧者によるコメント機能や,Remixの作成・再生機能,印刷用紙やテンプレートの拡充,アップロード方法の改善などです。使い勝手もさらに高めたい。2006年11月から千葉工業大学 工学部デザイン科学科 製品デザイン研究室 助教授の長尾徹氏と共にユーザー・インタフェースの改善に取り組んでいます。

――現在のところ,オリンパス製カメラの購入者に向けて積極的な誘導策を採っていないようですが,この点は変えていくのですか。

 正直言って,自社製品のユーザーをどう取り込むかは決めかねています。この一因は,私たちのサービスがオリンパスという特定メーカーのユーザーだけを対象にしていないことです。

 私たちは,写真の使い方を変えていきたい。自社のカメラに縛られてはなりません。もっと言えば,閲覧できるハードウエアもパソコンに限定したくない。携帯電話機,カーナビ,テレビでも見られるようにしたい。その準備はまだこれからですが,もっと楽しめる手段を模索していたいと考えています。