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 日立製作所の電機グループは2007年4月1日付で,交通システム事業部(東京・秋葉原)内に,鉄道車両や車両用電気品などの開発と設計を行う「東京エンジニアリングセンタ」を新設する。従来は,受注前の技術提案から設計支援,仕様決定までを複数の事業所で分担して行ってきたが,これらの機能を同センタに統合することで,鉄道システム事業の開発力と設計力を強化。さらに提案力を高めることで,顧客のニーズに即応できる体制を確立するという。

 日立製作所は,鉄道車両や車両用電気品のほか,運行管理システム,情報システム,変電システムも手がけており,海外では近年,英国,中国,韓国,シンガポール,オーストラリアなどで鉄道システム製品を受注している。同社は,鉄道事業のグローバル展開をさらに加速させるためには,車両や電気品といった製品群を,顧客のニーズに合ったシステムとしてまとめることが必須と判断。加えて,技術開発を伴う新設計案件では,受注前の技術提案から設計までのプロセスに膨大な人員が必要となることから,複雑なビジネスプロセスに対して効率よく人材を投入することも重要とみる。

 新設する東京エンジニアリングセンタには,事業部の機能を担う車両システム本部(東京)と輸送システム本部(同),鉄道車両の設計/製造拠点である笠戸交通システム本部(山口県下松市),車両用電気品などの設計/製造拠点である水戸交通システム本部(茨城県ひたちなか市)などが持つ技術力を統合する。国内の各研究所から人材を投入するほか,社外からも新たに人材を採用する予定だ。