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 液晶パネル向け偏光板や位相差フィルムの最大手メーカーである日東電工が,2006年度通期(2006年4月~2007年3月)の業績予想を下方修正した。連結売上高は前回予想を130億円下回る前年度比8.1%増の6770億円,営業利益は80億円引き下げて同24.9%減の670億円とした。

 下方修正の主因は,液晶パネル向け光学フィルムの価格下落だ。出荷数量は,期初予想には届かないまでも前年度を上回っているが,増収による増益効果を打ち消すほどに価格下落が進んだ。直近の1年間で液晶パネル向け光学フィルムの平均単価は20%程度,下がっているという。

 液晶テレビの大画面化が急速に進んだことでフィルムの生産性が低下したことも大きい。「部材メーカーから仕入れる加工前のフィルムは幅が決まっている。このため,例えば,32型用なら2枚取れていたフィルムでも40型用は1枚しか取れず,残りを無駄にしてしまうようなことが起こる。また,フィルムに1点でも悪いところがあれば出荷できないため,サイズの大きいものを作れば必然的に歩留まりは下がる」(同社広報)。