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携帯電話のキャリア間の流出入状況
携帯電話のキャリア間の流出入状況
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 楽天リサーチと三菱総合研究所が,携帯電話番号ポータビリティ(MNP)導入後の携帯電話機市場における携帯電話機の利用者調査の結果を発表した(発表資料)。主に新規契約やキャリア変更,機種変更の状況や要因などに関して質問した。

 三菱総合研究所の推計によると,2006年12月における携帯電話機利用者のキャリア別純増加数は,NTTドコモが9万件,auが48万件,ソフトバンクが10万件という。ただし,auの48万件には,ツーカーからauへの変更も含んでいる。このうち,MNPを利用した加入者の純増加数は,auが16万件で唯一増加し,NTTドコモは11万件,ソフトバンクが4万件の減少となった。MNPの利用と未利用に関わらず,他のキャリアからの移行による利用者の増加が最も多いのはauだった。NTTドコモからの流入数は15万件,NTTドコモへの流出数は4万件で,NTTドコモとの流出入の収支は11万件の増加。ソフトバンクとは流入数が11万件,流出数が4万件で,収支は7万件の増加である。NTTドコモはauとの流出入数の収支が11万件の減少,ソフトバンクとの収支が1万件の減少だった。ソフトバンクはNTTドコモとの流出入数の収支が1万件の増加,auとの収支が7万件の減少だった。MNPを利用したキャリアの変更は,キャリア変更全体の84%と推計する。

 楽天リサーチと三菱総合研究所は,2006年12月に携帯電話機,PHSの新規契約や機種変更,キャリア変更を行なった人へのアンケート調査も実施した。キャリア変更した人のキャリアの選択理由を見ると,NTTドコモへ変更した理由は「通話可能なエリアが広い」がトップで,auから移行した人の50.0%,ソフトバンクから移行した人の44.0%が挙げている。次いで多いのは「海外で利用できる国が多い」で,auから移行した人の30.0%が挙げた。

 auへの変更理由は,NTTドコモから移行した人では「携帯電話機のラインアップに魅力的なものがある」が34.2%でトップ,ソフトバンクから移行した人では「通話可能なエリアが広い」が55.3%でトップだった。「通話料金が安い」も主な理由の一つで,NTTドコモから移行した人の32.9%,ソフトバンクから移行した人の27.7%が挙げた。「携帯電話会社のイメージがよい」も比較的多い回答で,NTTドコモから移行した人の23.3%,ソフトバンクから移行した人の34.0%が挙げた。

 ソフトバンクへの変更理由には,NTTドコモから移行した人の59.0%,auから移行した人の45.5%が「通話料金が安い」を挙げ,他の理由と比べ圧倒的に多い回答となった。

 移行したユーザーの携帯電話機の利用頻度を見ると,NTTドコモでは,1日の平均利用時間が3分未満の「ライトユーザー」が他のキャリアへ移行し,1日の平均利用時間が3~5分の「ミディアムユーザー」が他のキャリアから移行する傾向を示した。auでは1日の平均利用時間が5分間以上の「ヘビーユーザー」が他のキャリアへ移行し,ライトユーザーが他のキャリアからauへ移行している。ソフトバンクは,ヘビーユーザーが他のキャリアから移行する傾向を示したが,これはソフトバンクがMNPに合わせ,ソフトバンク同士の通話料を無料とした料金プランを提供したためと分析する。

 新規利用者のキャリアの選択理由を見ると,NTTドコモとauは「通話可能エリアが広い」がトップとなった。NTTドコモは47.1%,auは38.4%の人が挙げた。auでは「通話料金が安い」も38.4%と多い回答となった。ソフトバンクは,50.9%の人が「通話料金が安い」を挙げ,他の理由と比べて圧倒的に多かった。新規利用者はキャリアを変更した利用者に比べると,通話可能エリアや料金を重視してキャリアを選ぶ傾向にあると同社は分析する。

NTTドコモへキャリアを変更した理由
NTTドコモへキャリアを変更した理由
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auへキャリアを変更した理由
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ソフトバンクへキャリアを変更した理由
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新規利用者のキャリアの選択理由
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