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 三菱化学と伊藤忠商事,三菱商事は2007年3月19日,中国で高純度テレフタル酸(PTA)の製造設備が本格運転を始めたと発表した。これは,3社と中国のパートナー企業である中国中信集団が2005年に設立した,寧波三菱化学(NMC)の製造設備。2007年1月に試験運転を始めていた。同設備では,年間で60万tを生産する計画だ。

 3社のうち三菱化学は,これまで松山工場(愛媛県松山市)や韓国の三南石油化学,インドネシアのPT. Mitsubishi Chemical Indonesia社,インドのMCC PTA India社の4拠点でPTAを製造していた。今回,新たにNMCが運転を開始したことで,グループ全体での生産量は年産で400万t近くまで拡大する見込み。

 伊藤忠商事は,日本の商社では最も多くPTAを取り扱う。その一方で2005年9月には,現地法人である伊藤忠(中国)集団が中国商務部から多国籍企業の認定を受けるなど,中国で展開しており,既存の中国国内の販売網を活用してNMCの拡販を図る。三菱商事は,中国を重点市場と位置付け,幅広い分野で取り引きの拡大と事業投資を進めている。そのうちPTA分野では,三菱化学と共同でインドへの投資を行っていて,NMCは,PTAを扱う海外拠点としては二つ目となる。