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家庭向け市場とビジネス向け市場のパソコン出荷台数と対前年比成長率
家庭向け市場とビジネス向け市場のパソコン出荷台数と対前年比成長率
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2006年における出荷台数のメーカー別シェア
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 IDC Japanは,2006年の国内のパソコンの出荷実績を発表した。2006年のパソコンの出荷台数は対前年比2.3%減の1428万台となった。

 家庭向け市場の出荷台数は,対前年比5.9%減の533万台。2007年1月の米Microsoft Corp.の新OS「Windows Vista」の発売を控えて,第3四半期以降に販売台数が落ち込んだことや,年末商戦で薄型テレビや新型ゲーム機といった他のデジタル家電製品に消費者を奪われたことが影響したという。

 ビジネス向け市場は対前年比0.1%の減少となり,過去3年続いたプラス成長からマイナス成長に転じた。特に第4四半期に出荷台数が落ち込んだ。これは価格競争による収益悪化を避けるために,メーカーが方針を転換したことが要因という。第3四半期以前は,値引幅を拡大してシェア獲得を狙うメーカーが多く見られたが,第4四半期にはその多くが収益の確保に方針を転換した。加えて,2005年以降に大企業においてみられた買い替え需要の谷が,中小企業においても2006年の後半から見られるようになったという。その結果として,IDC Japanは「短期的にビジネス向け市場が低迷期に入る可能性がある」と分析する。

 メーカー別のシェアを見ると,首位は20.1%を獲得したNEC。2位は17.5%の富士通だが,上位2社とも前年に比べてシェアを減少させた。3位のデルは出荷台数が対前年比12.8%増と伸び,シェアを14.2%とした。出荷台数を減少させるメーカーが多い中,4位の東芝や6位のソニーも出荷台数とシェアを伸ばした。2006年前半の家庭向け市場での販売の好調が要因という。前年と比べて最も出荷台数を伸ばしたのはレノボ・ジャパンで,22.8%増の成長を遂げた。

 2007年の国内のパソコン出荷台数は2006年とほぼ同水準で,対前年比1.9%増の1455万台となる見通し。家庭向け市場ではWindows Vistaを搭載したパソコンが買い替え需要を喚起すると予測する。しかし,ビジネス向け市場は,買い替え需要の鈍化によって厳しい状況が続くという。2007年後半から回復が期待できるものの,前半の状況を補うほどの急回復は見込めないと分析する。