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 富士通は,ITSで用いる狭域帯通信(DSRC)を使った物流管理システムを開発した。トラックに車載コンピュータや携帯電話を搭載するとともに,コンテナにも無線通信できるカードを装着し,工場から商品がきちんと配送されたかどうか自動的にチェックできる。従来,こうした物流管理システムではトラックなどにGPSを搭載することで車両の位置情報などを把握していたが,今回はGPSを使わずにリアルタイムで配送状況がわかる。

 すでに,ヤマザキ製パンのパン工場と物流センタ,系列コンビニエンス・ストアの間で配送実験をした。パンの誤配送や積み荷の間違えをほぼゼロにできたという。トラックには車載コンピュータや携帯電話,パンを入れるコンテナには無線通信ができるカードを搭載する。さらに,工場の出荷口の天井や物流センタ,納入先のコンビニへのルート上にある建物や電柱などにDSRCアンテナを設置する。これらによって,トラックが通過した時間や通過時の積み荷情報,コンテナの空き具合などを事務所で逐次把握できる。

 なお,このシステムの開発,実験は通商産業省の1998年度補正予算に基づく物流プロジェクトの一つで,富士通が日本ロジスティクスシステム協会から受託したものである。