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 DaimlerChrysler社は,ガソリン1ガロン当たりの走行距離が72マイル(3.3L当たり同100km)のハイブリッド車「ESX3」を開発した。トヨタ自動車「プリウス」(走行距離は28km/L),本田技研工業の「インサイト」(同35km/L)に匹敵する走行性能を備える。

 同社は,これまでに米連邦政府による「the Partnership for a New Generation of Vehicles(PNGV)」のなかで,低燃費車「ESX」「ESX2」をそれぞれ1996年,1998年に開発してきた。今回のESX3はこれらに続くもの。ディーゼル・エンジンと電気モータで駆動する。搭載する電池はLiイオン2次電池。

 ESX2の場合,生産コストが同クラスのガソリン車に比べて1万5000ドル程度高かったが,ESX3では半分の7万5000ドルまで低減できた。ちなみにESXの場合は6万ドル高かったという。1ガロン当たりの走行距離は,ESX2に比べて2マイル程度長くなった。さらに,車体にプラスティックを多用することで,車両重量1020kgを実現している。リサイクル率は車両全体で80%以上。なお,商品化の具体的な計画はいまのところ明らかにしていないもよう。