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 3月6~9日に米デトロイト市で開催された「SAE 2000」で、米Siemens Automotive Corp.は指紋認証によるドライバ確認システムや、事故時に車内の様子を緊急通報センタに伝える小型カメラ付きシステムなどを備えたコンセプト・カー「Spirit」を展示した。

 指紋認証センサは運転席横のギヤ付近に付いている。ドライバはこれにあらかじめ自分の指紋を登録しておき、エンジンをかける前に本人であることを認証する。指紋が一致しなければエンジンはかからない。事故が起きた場合には、備え付けの「SOSボタン」を押すことで、自動的に緊急通報センタに電話がつながる。同時に、車内に取り付けてある小型カメラを介して車内のようすがセンタに送られ、センタ側は事故の度合いなどを把握することができる。このほか、このカメラは「テレビ電話のように、車内にいる通話者の映像を動画で話し相手に伝送するといった用途でも使える」としている。

 ハンドルの中心部(一般的にクラクションが付いている位置)には5cm角程度のタッチ・パッドが付いており、これを介してさまざまな操作を行なえる。たとえば、ここに指で電話番号を書けば、その番号を車載の携帯電話に入力できる。入力した数字は次々とインパネのマルチ・モニタに表示され、正しく番号が入力されたかどうか確認可能。数字のほか、アルファベットも入力できる。

 Siemens社では、今回のコンセプト・カーに搭載したシステム全体を3年後をメドに実用化したい考えである。ただし、個々のシステムに関しては今後、順次製品化する計画。