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 ユアサコーポレーションは、電気自動車や宇宙衛星用機器、無人潜水艇などに向けた大容量のLiイオン2次電池を開発し、サンプル出荷を始めた(ニュースリリース)。

 すでに無人潜水艇用電源として機器メーカへの出荷を始めたという。品種は三つある。一つは、公称容量が100Ahと大きい「YML100-3.8」である。外形寸法は、230mm×145mm×37mm。体積エネルギ密度は323Wh/L、質量エネルギ密度は138Wh/kgである。二つ目は、公称容量が25Ahの「YML25-3.8」。外形寸法は147mm×71mm×32mm。体積エネルギ密度は297Wh/L、質量エネルギ密度は115Wh/kgである。三つ目は、公称容量が15Ahの「YML15-3.8」。外形寸法は130mm×70mm×22mm。体積エネルギ密度は307Wh/L、質量エネルギ密度は128Wh/kgである。平均作動電圧は、いずれの電池セルともに3.8Vである。

 開発した電池の特徴は、正極にマンガン酸リチウムを採用したことだ。携帯型機器に搭載されいる1AhクラスのLiイオン2次電池はコバルト酸リチウムを採用している。しかしこの材料を使った電池は、この程度の容量であれば問題ないが、100Ahと大容量にすると安全性に課題があったという。マンガン酸リチウムに切り替えれば、安全性は確保できる。しかし逆に、充放電サイクル寿命が確保しづらいことやエネルギ密度が低いことなどの問題があった。今回同社は電解液を改善することで、充放電サイクル寿命の確保と合わせて、エネルギ密度の向上も実現できたという。