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 モデル・ベースの組み込みソフトウエア開発ツール「SCADE」の国内販売を手掛けるシーディー・アダプコ・ジャパン(CDAJ)は,組み込みソフトウエアの受託開発を手掛けるイーソルと提携した。SCADEはフランスEsterel Technologies, Inc.が開発したツールで,Lustre言語やEsterel言語で記述したモデルの形式検証(モデル検査)が可能である。また,モデルからの自動コード生成機能が機能安全規格「IEC 61508」の認証を受けているという特徴がある。今回の提携を受けて,自動車や医療機器,半導体製造装置,ロボットなどのソフトウエア開発現場に向けて,イーソルのコンサルティングやSCADEの販売において両社で協業していく。  イーソルはこれまでμITRON仕様準拠OSや開発ツール「eBinder」の販売,およびそれらを使った受託開発を中心に手掛けてきたが,2005年初頭に組み込みソフトウエア分野で著名なコンサルタントである藤倉俊幸氏を招聘。2005年6月から同氏を中心としたコンサルティング部門を新規に創設し,モデル検査などを使った組み込みソフトウエアの設計支援,およびプロダクトライン開発(SPL)などのコンサルティング事業に注力していた。今回のCDAJとの提携も,イーソルによるこうした形式手法分野の強化の一貫とみられる。  イーソルは,これまでモデル検査のコンサルティングにおいて,「LTSA」や「Uppaal」などの無償ツールを中心に利用してきた。例えば,「モバイルFeliCa」の開発を手掛けるフェリカネットワークスは,イーソルのコンサルティングを受けて,並行システムの検証にモデル検査ツールのLTSAを使っている。こうした無償ツールに加えて,SCADEを利用できるようになることで「コンサルテーションの領域が拡大できる」(イーソルの藤倉氏)と期待しているという。  SCADEが認証を受けているIEC 61508は,特に産業分野を特定していない安全規格だが,自動車業界向けの機能安全規格として「ISO 26262」が2008年頃の策定に向け,検討が進んでいる。機能安全規格では,安全性の水準が数段階に定義されているおり,上位レベルの水準では,モデル検査技術(LTSA,Uppaal,SPIN,SMVなど),または形式仕様記述言語(VDM,Z,Bメソッド,Esterelなど)の利用が推奨されている。このため自動車業界などを中心に,現在,モデル検査や形式仕様記述などをはじめとする形式手法への注目が高まっている。

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