PR

 富士経済は,産業用の特殊光源と一般用光源の市場調査の結果を発表した(発表資料)。注目される市場は,液晶パネル向けバックライト光源市場と自動車用光源市場,デバイス接着用の光硬化型接着剤向け光源,赤外線センサ光源という。

 2006年の液晶パネル向けバックライト光源の世界市場は3669億円。液晶テレビや液晶モニター,ノート・パソコンや車載用モニターの光源となる冷陰極蛍光管(CCFL)と携帯電話機のカラー液晶パネルなどに用いられる発光ダイオード(LED)を含む。2006年のCCFL市場は2632億円だった。液晶テレビ向けのCCFL市場は,PDP市場やSED市場との競合で減速が懸念されていたが,世界的な需要拡大を受けて堅調に推移した。

 携帯電話機のバックライトに使う白色LEDの世界市場は2006年,717億円だった。携帯電話機の出荷台数の増加によって,市場規模は拡大している。しかし,LEDの高輝度化により,端末1台当たりのメイン・ディスプレイへの搭載個数が減少していること,携帯電話機のカラー化率が成熟化していることなどから,今後の数量ベースでの成長は鈍化するという。バックライト向けのLEDの市場としては,液晶テレビ向けLEDが有望視されているが,液晶テレビの低価格化を受けて,当面は価格面で有利なCCFLが市場の中心になるとみる。液晶パネル向けバックライト光源の市場はしばらくCCFLが牽引し,2011年には2006年に比べて38%増の5057億円に達すると富士経済は分析する。

 自動車の外装および内装用の光源といった自動車用光源の国内市場は,2006年に456億円だった。国内の自動車生産量は横ばいで推移している。ただし,HIDランプを用いたヘッドランプの普及に伴う4灯式の増加や,LEDのリア・コンビネーション・ランプの搭載率の上昇で,モジュール1個に搭載される光源の数が増えたことから,自動車用外装ランプの市場は成長を続けているという。HIDランプは,国内で生産する自動車への搭載率が年々上昇しており,2007年以降も引き続いて市場拡大を見込む。LEDの現在の主要用途はリア・コンビネーション・ランプなどである。2008年以降は白色LEDのヘッドランプ市場の立ち上がりが見込めるというが,本格的は普及は2010年以降とする。2011年の自動車光源全体の市場は,2006年に比べて21%増の551億円になる見通しだという。

 デバイスの接着用光源では,2006年の国内市場は55億円。富士経済ではこの市場を,主に光ピックアップやカメラ・モジュールなどの光部品に対して精密接着を行う「スポットキュアリング」市場と,液晶パネルやDVDの張り合わせに使う「エリアキュアリング」市場に分けている。

 スポットキュアリング市場は,カメラ・モジュールなどにおける需要拡大などを受けて,拡大傾向である。2007年に予定されている高出力紫外LEDの市場投入への期待も高いという。エリアキュアリング市場は,DVDの生産量の増加を受けて堅調に推移している。2001年の接着用光源市場は,2006年に比べて55%増の85億円の規模になると予測する。

 赤外線センサ光源では,フォトカプラとIrDAモジュールに搭載される光源の市場が特に注目されるという。規模の大きいフォトカプラ市場は赤外線センサ光源の市場を牽引し続けており,IrDAモジュールは携帯電話機への搭載の増加で市場が拡大していると富士経済は分析する。