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 シチズン時計は,2009年度に営業利益率10%を目標とする中期経営計画を発表した。同社の営業利益率は2004年度の10.4%をヤマに下降線をたどり,2006年度の営業利益率は6.7%になる見込みだが,2007年度からの3年間で収益の回復を目指す。

 新しい経営計画の要は電子デバイス事業を中心に進める「選択と集中」だ。不採算事業からは撤退し,強みを発揮できる分野に資源を集中的に投じる。撤退事業に挙げるのは,カメラ用CMOSモジュール事業と小型液晶パネル事業(C-STN,TFT),フロッピー・ディスク装置事業。液晶バックライト事業や音響事業においても品種を絞り込んで収益の改善を図る。

 一方,重点事業と位置づけるのは,チップLED事業や水晶デバイス事業,自動車部品事業,キーシート・モジュール事業など。シリンダ・タイプの水晶振動子や,携帯電話機など向けのチップLEDで同社は世界市場シェアのそれぞれ3割程度を占めており,こうした「マーケットリーダー事業」に今後さらに注力していく方針だ。

 シチズン時計はこの3年間に「戦略投資枠」500億円分を設け,企業買収や資本提携などの事業投資を積極化する考え。株主還元性向(純利益に占める還元額の比率)は30%程度とし,事業投資を優先する方針を示した。