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 米Mentor Graphics Corp.は,米Quickturn Systems, Inc.の株式公開買い付け(TOB)価格を12.125米ドル/株から14米ドル/株に引き上げたと発表した(リリース文)。Mentor社は1998年8月にQuickturn社へのTOBを仕掛けたが,Quickturn社の激しい抵抗に遭っている。同年12月にはQuickturn社と米Cadence Design Systems, Inc.の間で,Cadence社がQuickturn社を買収することで合意したと発表があった。

 今回の14米ドル/株という価格は,Cadence社による買収価格と等しい。ただし,Cadence社が自社の株式との交換を前提としているのに対して,Mentor社は現金で買い取ると宣言している点が異なる。Mentor社によれば,確定した譲渡予約分と以前からの持ち分も含めると,Quickturn社の株式を14.9%押さえたという。

 現金で買い取るという点に加えて,Mentor社は今回のリリース文のなかで,Cadence社による買収に比べて優位な点として,知的財産権の公開を上げている。買収が成功したあかつきには,エミュレーション技術を同業他社にもライセンス供与する計画という。また,Cadence社の売上高はすでにEDA業界ではかなり大きく,Cadecne社による買収が成立すれば,同社の寡占がさらに進むとの懸念を示している。