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 米Integrated Circuit Engineering(ICE) Corp.(ホームページはここ)による1999年の世界半導体市場予測の続報が入った。

前回紹介分は以下の通り

半導体市場:米ICE社,1999年の世界半導体市場はゼロ成長と予測(981130)

 米Integrated Circuit Engineering Corp.(http://www.ice-corp.com/)は,1999年の世界半導体市場はゼロ成長であるとの予測を発表した。また,マイクロプロセサの出荷数量は増えるものの,平均単価は下落するとみる。メモリ価格は若干もちなおす。半導体メーカの設備投資は1998年並みにとどまるという。いずれも,同社が発行予定の半導体市場レポート「STATUS 1999」の要点を,メディア各社に先行して公開したもの。ちなみに,WSTS(世界半導体統計)は1999年の世界半導体市場は対前年比6.6%成長とみている。

今回の追加情報は以下の通り。

世界経済が減速

 まず世界経済の減速を予測する。1998年に日本やアジアで起こった経済危機が,1999年には世界中に広がるとみる。たとえば1999年の米国GDP(国内総生産)の対前年比伸び率は1998年の3.5%から1.7%へと落ちる。英国は2.3%から1.2%へ,ドイツは2.6%から2.2%へ,仏国は3.1%から2.5%へそれぞれ下がる。

日本の半導体市場はゼロ成長

 日本における半導体全体の1998年の売上高は,1997年の320億米ドルから248億米ドルへと下がるとみる。円安と日本経済の不振がその原因とみる。この状況は1999年も変化せず,半導体の売上高はフラットと予測する。

世界半導体市場は1210億米ドルと横バイ

 世界半導体売上高は,1999年は対前年比横バイの1210億米ドルとする。ゼロ成長の原因は,パソコンの低価格化(いわゆるサブ500米ドル・パソコン)とメモリの過剰生産にあると指摘している。半導体製造装置の市場の回復も難しいとみる。半導体メーカは製造装置の新規導入よりも現行のプロセスの改良を優先すると分析。

マイクロプロセサの平均単価は5.4%下落

 1999年のマイクロプロセサの出荷個数は対前年比7%上昇するが,平均単価は逆に5.4%下落する。この結果,マイクロプロセサの市場の拡大は1%弱にとどまる。1999年にマイクロプロセサの市場が復活することはありえないという。DSPは対前年比15%と高成長が期待されるが,半導体市場全体の3%未満を占めるに過ぎないため,業界全体としては小さな動きになってしまう。

DRAMの回復は早くても2000年

 DRAM市場の回復は早くても2000年とする。昨年(1998年)末には一時的にDRAMの平均単価が上昇したが,これは例年見られる季節変動に過ぎないという。むしろ平均単価の上昇で,休眠中の工場を再稼動させるメーカが現れるのではないかと懸念する。大容量品へのシフトも平均単価上昇の特効薬とはならないという。低価格パソコンの要求が背景にあるからだ。

セル・ベースLSI市場は7.7%成長

 ASIC市場ではセル・ベースLSIの成長を見込む。対前年比7.7%成長すると見る。ただし,ゲートアレイ市場が同13.5%縮小するため,ASIC市場全体としては相殺される格好。