PR

 沖電気工業は郵政省通信総合研究所,松下通信工業,東芝と共同で,光ファイバと無線技術を組み合わせたITS用路車間通信システムを開発した。パーキング・エリアでの停車時や200m~300m程度の範囲内での走行中に,路側に設置したアンテナから音楽や映画などの大容量データをミリ波で一括してクルマに伝送することをねらう。すでにYRP(横須賀リサーチパーク)で実験を行なっており,今後は装置の高性能化やコスト低減,小型化などを実現することで,2005年の実用化を目指す。

 システムでは,まず異なる無線周波数帯域で提供されているETCやBS衛星放送といったサービスを統合基地局で一括受信し,それらのデータを周波数変換器と光変復調器を介して光変調信号に変換し光ファイバで伝送する。データは光ファイバを通して局地基地局に送られ,光変復調器,増幅器によって37GHz帯のミリ波に変換される。ミリ波は,路上に設置したアンテナからクルマに搭載している車載器に伝送され,周波数変換器を介して元の各データに独立に復調される。伝送するデータはミリ波帯に統合されているため,クルマに搭載するアンテナは一つにまとめることができる。車載器の価格は3万円程度をねらう。