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 本田技研工業は,走行中に発生する車内騒音を低減させて音楽を聴きやすくする音響制御技術「アクティブ騒音制御システム」を搭載した「アコード・ワゴン」を公開した。このシステムは松下電器産業と共同開発したもので,6月2日に発売したアコード・ワゴンに標準搭載されている。

 システムは,荒れた路面を走行した場合などに車内に発生する40Hz程度の低周波の騒音を低減できる。運手席の下に設置したマイクロフォンで騒音を検知し,その音と逆位相の音をオーディオ用スピーカから放射することで騒音を低減する。これまでにも,たとえば日産自動車が同様の技術を用いてエンジン音を低減するシステムを1991年に「ブルーバード」で実用化したことがあったが,路面からの騒音を低減できるシステムは今回が初めて。また,日産では同システムをオプション設定としていたが,本田技研は標準装備とした。ディジタル・フィルタではなくアナログ・フィルタを実装することなどでシステムのコストを低減,標準搭載を実現できたという。

 アコード・ワゴンでは従来,低周波域の騒音の発生を防ぐためにボディ補強材を用いていた。今回の技術によってこうした補強材を軽減できるため,車両重量の軽量化にもつながった。開発したシステムの重量はワイヤハーネスなどを含めて2kg程度だが,ボディ補強材を7kg軽減できたため,差し引き5kg程度軽量化することができたという。本田技研工業では,今後このシステムを他車種にも展開していく考え。