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 米Cadence Design Systems, Inc.と横河電機は,横河電機が開発したハードウエア・ソフトウエア協調検証ツール「VirtualICE(仮想ICE)」のOEM供給をCadence社が受け,Cadence社の他のツールと統合した上で世界市場で販売すること,で両社が合意に達したと発表した(Cadence社リリース文,横河電機リリース文)。米国のEDAベンダが開発したツールを国内EDAベンダがOEM調達し,国内で販売する例は多いが,今回のように国内企業が開発したEDAツールを米国の大手EDAベンダが調達し,それを世界市場で売る例はほとんどなかった。今回は,ハードウエア・ソフトウエア協調検証ツールで競合に比べて出遅れているCadence社と,販売・サポート力に限界を感じていた横河電機の利害が一致した。

 Cadence社は1998年11月に「Affirma HW/SW Verifier」という名称のハードウエア・ソフトウエア協調検証ツールを発売すると発表していた(関連記事)。これはある米国企業の技術を基にした製品だったが,年末に「仮想ICE」の方が優れているという結論に達し,急きょ仮想ICEを「Affirma HW/SW Verifier」として販売することになった。

 「仮想ICE」は,国内メーカを中心に累計で100シート以上の販売実績をもつ。英ARM Ltd.やNEC,日立製作所のマイクロプロセサのモデルが20種類以上そろっている。今後,Cadence社と横河電機は,米国半導体メーカのマイクロプロセサやDSPのモデルを共同で開発していく。横河電機はこれまで通り,開発・販売を続ける。

 なお,Cadence社は, Affirma HW/SW Verifierと同社の論理シミュレータ「Affirma NC-Verilog」やDSP開発ツール「SPW」シリーズなどと統合していく。そして,日本を含めた世界中で販売する計画。日本国内ではCadence社の販売代理店のイノテックが,横河電機と並行して販売する。