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 米Mentor Graphics Corp.からのTOB(株式公開買い付け)攻勢を,米Cadence Design Systems, Inc.による買収でかわした米Quickturn Design Systems, Inc.(関連記事)。Cadence社に買収された後で,Mentor社との関係はどうなるのか,戦略は変わるか,などをQuickturn社に聞いた。回答したのは,同社Vice President, AsiaのMike Ferguson氏とDirector, Strategic MarketingのGeorge Zafiropoulos氏。日経エレクトロニクスとのインタビューでMentor社社長が答えた内容に対する意見も出てきた(関連記事)。

 両氏は,日本ケイデンス・デザイン・システムズを交えて日本市場の今後について検討するなどのために来日した。インタビューも日本ケイデンス・デザイン・システムズで行なった。(聞き手は小島郁太郎)

:買収を先に提案したのはQuickturn社かCadence社か。

Quickturn社:Cadence社だ。買収の公式発表の7~8週間前にCadence社から当社に対して買収の提案があった。TOBを巡り当社とMentor社がこう着状態に陥っていたのをCadence社が何とかしたいと考えていたようだ。業界全体のためにも,Cadence社自身のためにも,Cadence社が動いた方がよいと判断したと思う。

:Mentor社に買収されるよりも,Cadence社に買収される方がメリットは大きいのか。

Quickturn社:もちろんだ。まず,Cadence社は非常に成功している企業だ。さらに,当社と製品群のダブりがほとんどない(日経エレクトロニクス注:サイクルベース方式論理シミュレータは両社が提供中)。当社の論理エミュレーション技術と,Cadence社の各種検証技術を組み合わせることで,複雑なシステムLSIを検証するためのソルーションを顧客に提供することができる。大きなシナジー効果があるわけだ。Cadence社との合併は,当社の株主,顧客はもちろん,経営陣,そして従業員にとっても魅力あるものだ。一方,相手がMentor社ではあまりシナジー効果が期待できない。