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CandleDragon社のワイヤレス・ペンと位置検出機能付き充電器
CandleDragon社のワイヤレス・ペンと位置検出機能付き充電器
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Bluetooth通信機能付きのPDAに転写された文字
Bluetooth通信機能付きのPDAに転写された文字
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米国のベンチャー企業であるCandleDragon,Inc.は,CTIA Wireless 2007で,普通の紙に文字を書くだけで,書いた情報がPDAやパソコンに転送されるペンを出展した。書いたイメージをそのまま読み込むことのほかに,英文字であれば文字認識機能でテキスト・データとして読み込むこともできるという。

 CandleDragon社の「CandleDragon Pen」は,赤外線の発光機能を電池とともに内蔵したボールペンである。書いた文字を転写できる仕組みは比較的単純である。まず,このペンで紙に文字を書くと,ペン先の根元にある発光部から出た赤外線が,別に用意した位置検出機能付きの充電器で受光される。受光は2点で行うため,三角測量の原理で位置が分かる。赤外線の発光は実際には高速に点滅しており,これによって位置の時間変化も追跡できる。充電器とPDAやパソコン間は,Bluetoothで通信する。

 充電したペンの電池の寿命は「ほぼまる一日」(CandleDragon社 CEO兼CTOのAkady Pittel氏)。充電器には米Texas Instruments Inc.(TI社)のDSPやアプリケーション・プロセサである「OMAP」を搭載しており,画像処理などを実行させているという。このため,CandleDragon社はTI社のブース内でこの製品を出展している。

 これまでにも,紙に書いた文字をパソコンなどに転送する機能を持つペンは,スウェーデンAnoto ABの「Anotoペン」などが製品化されている。ただし,Anoto社の製品は,微細なパターンを印刷した専用紙と小型カメラを内蔵したペンを用いて,微細パターンを座標代わりにペン先の位置を把握する仕組みであった。つまり,普通の紙では機能せず,しかもペンが比較的大きいという課題があった。今回は,一般的な紙が利用でき,ペンも一般的な太さである。今後は,充電器を大幅に小型化して「ペンのキャップのようにする計画」(Pittel氏)という。

 CandleDragon社によれば「2007年末にパイロット的にデザイナー向けに発売する。思いついたデザインを紙にぱっと書いてそれをすぐデータとして保存できるようになる。その後,2008年半ばころに一般向けに発売する」(Pittel氏)。仕組みが単純で製造コストが低いため,価格も比較的安くできる見込みという。