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 日本ペイントは,明度と視認性を改善したリップマン・ホログラムを大日本印刷と共同で開発した(発表資料)。偽造防止などのセキュリティ技術としての用途を狙う。

 リップマン・ホログラムはホログラムの種類の一つで,通常クレジット・カードや紙幣に印刷されているエンボス・ホログラムとは記録方式が異なる。エンボス・ホログラムはホログラムの光学的な干渉縞を凹凸で印刷する方式で,左右の立体感のみを表すが,リップマン・ホログラムは上下左右の立体感と奥行き感を再現できるという。干渉縞を記録材料内部の屈折率の差として記録することにより,立体的な画像の表現が可能になる。

 これまでのリップマン・ホログラムは,明度不足による視認性の向上が課題だった。しかし,今回は日本ペイントが新たに開発したリップマン・ホログラム用のフォトポリマー材料を使用し,大日本印刷のホログラム製造技術を駆使することで明度不足を解決した。これにより,画像の見えやすいリップマン・ホログラムを開発できた。

 日本ペイントによれば,リップマン・ホログラムは,記録材料の特殊性やエンボス・ホログラムよりも高度な撮影技術と複製技術を必要とするため,高い偽造防止効果を期待できるという。